独りんぼエンヴィー
瀬田まほろ(cv.羽々)
独りんぼエンヴィー
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本日3/14はBlossoM所属の2年生🍭瀬田まほろのお誕生日です
昨日に引き続きまほろちゃんの過去をSSにしたためました。素敵なサウンドと共にお楽しみください…♪
【SS】
ー私はただママみたいな先生になりたかった。認められたかっただけなのにー
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昔、ある所に極度のあがり症の少女がいた。能力は決して低くなくむしろ高い。なんでも一目見ればできてしまうポテンシャルを持ちながらも、人の目線を感じとってしまうとたちまち何も出来なくなる哀れな少女は本力をだせずいつも部屋の隅で泣いていた。
あくる日、その時も少女は膝を抱え泣いていた。小さな子供が自分を卑下する言葉を吐き続けるその姿を不憫に思ったある魔法使いが少女に魔法を教えた。
魔法使いはまず、家を建て中に人を住まわせた。次に少女に魔法の呪文を教え、少女が呟くと家の主が外に出て、少女が家の留守番を頼まれるのだ。
そうして、少女が家の中にいる間は住人が、住人が家の中にいる間は少女が。繰り返しながら数年、いつしかふたつの影が重なり少女は神童と呼ばれるようになった。
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少女が神童と呼ばれるようになった理由。
少女の可能性を信じる大人たちが、冗談半分、本気半分で就学したての少女に中学生の範囲のテストをさせた。結果は……満点だった。大人たちはこぞって少女を褒めた。やれ天才だ。神童だと少女を持ち上げ続けた。
頭の良い少女は気づいた。大人たちが自分を褒めるときに必ず出てくる魔法使いの名前。そこから察したのは、……
大人たちは少女-ワタシ-を褒めていたんじゃない。
少女の背後にいる魔法使い-ハハ-を褒めていたのだ。
12時で魔法が解けるおとぎ話のように解けてしまえばよかったのに……
12時を過ぎ-ゲンジツヲミ-ても少女の魔法は元に戻ることは無かった。数年もの間にしみついた魔法は呪いとなって少女を蝕みつづけた。しかし少女は抗いもせずただ自然体に無抵抗でぼーっと食べられている自分を眺める。無機質に淡々と。
だって"私"は必要ないんだから。
【歌詞】
悪戯は知らん顔で
言い訳は涙を使って
寂しいな遊びたいな
蜂蜜みたいにどろどろ
あなたにも あなたにも
私はさ 必要ないでしょ
世の中に けんもほろろ
楽しそうな お祭りね
さあ
あんよ あんよ こっちおいで
手を叩いて 歩け らったった
嫌んよ 嫌んよ そっぽ向いて
今日も私は悪い子 要らん子
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