第四場 鹿鳴館2
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第四場 鹿鳴館2
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松本登喜…彩海ゆら
千秋:
「その後、父も所帯を持ち、私が生まれ」
みつ:
「吉村の家でも、兄嘉一郎が生まれ、そして…私が生まれました」
松本:
「幼馴染みの…子ども同士が所帯を持ったという訳か」
ビショップ夫人:
「連綿とつながるサムライの世界、旅行作家としてキョウミあります!」
千秋:
「ま、繋がると言っても、武士の世は終わり、私は家督を継ぐことも無く、みつと江戸へ出て、医学の道へ。あの、そのころ松本先生は?」
登喜:
「(主人を見て)牢獄に繋がれておりました(微笑)」
鍋島:
「え、牢獄に?」
松本:
「斎藤、池波と一緒にな」
斎藤:
「上方を脱出した俺は会津新撰組を率いて、この池波と戦った」
池波:
「結局、松本先生共々捕虜になってしまい」
斎藤:
「土方さんも戦死され、俺たちもいよいよ打ち首かと腹をくくったのですが」
松本:
「程なく斎藤と池波は剣の腕が買われて警視庁に出仕」
斎藤:
「世間では敵討ちって笑われましたよ」
松本:
「そして私も保釈され陸軍の軍医に迎えられた」
鍋島:
「西南戦争から七年、御一新からもう十八年ですのね」
(♬音入れます!by羽音美愛)
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