サクラ列車
がれき
サクラ列車
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桜の花が散る頃にはもう
私は此処に居ないからって
あの頃の僕は
何一つ理解していなかった
隣に居るのが当たり前で
一緒にいるのが常だった
あの日の僕らは
何一つ戻らないのだろうか
幼馴染、腐れ縁
名前のついた関係に甘えてたのかも
少し遠い、駅ホーム
何故、大事な想い(こと)に気がつくのは
失ってからなんだろう
走る、東京行きの新幹線
君の夢を乗せて、行け
期待と不安詰まった
キャリー、引き摺って
警笛無視して走った脚
僕の想い連れて「行かないで」
たった一言、声にならなくて。
言えない想いをこめた手紙は
拳の中でクシャクシャになって
癒えない寂しさ背負った僕の
顔は涙でぐちゃぐちゃのままで
ただ、ただ、
走り去った空(くう)に叫ぶんだ
好きだ
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