ライハーズノット
末代まで雨季にしてやる。
ライハーズノット
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半音の練習
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自販機に囚われた羽虫のような夏休み
炭酸と絶交したサイダーのような昼下がり
「タイムトラベル日和だ」
なんて、君は冗談交じりに笑って
続けて寂しそうに言う
「次に会う時は死んだ時ね」
青すぎる青をまだ閉じ込めていた君の瞳も
右手に咲く左手も 全部嘘みたいだった
呆れる程に容易く呼吸を続ける体を知った
なのに今更どうして 苦しいのだろう
無傷の空を引っ掻く飛行機が
彼方に溺れてゆく
等身大且残酷的解は割愛も心臓を撃つ
この相対した絶対的な空白の輪郭を
ただ確かめてる
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