1人声劇『私はこんな物しか遺せないけど…』 死にたい人*生きたい人
おチビさん
1人声劇『私はこんな物しか遺せないけど…』 死にたい人*生きたい人
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ー私以外には楽になってもらいたくて…ー
恐らく、ギリギリ入るとは思いますが、気持ち早めに演じてみるのが良いかもしれません!
性別転換、語尾の変更、言葉の雰囲気を変える 等々…可能です!
最後の言葉の表情は、演じ手の方にお任せします!
─あらすじのような物─
もし、『余命が分かるなら』もし、『誰かにあげられるなら』もし、『心を渡せるなら』もし、『誰かの為に死ねるなら』もし、『最期(終わり)が近ければ』
そんな《私》の元に来たのは、願ったり叶ったりの余命宣告だった。
特別、死にたいとかそんな思いより、ぬるい考えの「死にたい」を口にしていた私には命の重さを知る上で、家族からの延命の言葉や、嘆き、自分の弱さを見せる事……そんな辛さを目の前にした。
誰に、頼まれたでもない。メッセージ動画を、おわりが見えだした時、撮る事にした。
誰が見るとも分かっていないのに、体はボロボロなのを隠し、その人に希望をあげる事にした。
──台本──
フーッ……よしっ
はじめまして。これは、私が残した最初で最後のお手紙。…ぷはっ、やっぱやめた!これは、呪いです。…かな?(少し笑いながら)
まぁ、本題です。
『生きたい人』という存在を代表する種類って、あなたは なんだと思いますか?
私はね、「ビョーキの子」とか「余命数ヶ月の人」かな?
でも、体験して分かったんだ。
「生きたい」なんて、思えなかった。
辛くて、怖くて、苦しくて、投げ出したくて、誰かに擦り付けたくて、解放されたくて、楽になりたかった。
遠い希望より、目先の光に目が眩む日々…
皆が思うほど、苦しくなくても、私は苦しくて…、安定なんかしなくて、薬なんて効いてるのか分からなくて、それくらい辛いんだ。
ゴホッゴホッ…フー…フー…
アハハ…(少し、恥ずかしそうに)
だからさ、何が言いたいかって言うとね。
《辛い》とか《苦しい》とかそういうのって、大きいも小さいもなくて、その人にとっての錘(おもり)なんだ
だからね、これを見てる人?
苦しまないで。なんて言わない。
あなたの好きな、最期(終わり方)を見つけてくださいね!
【余談です!】
彼女(彼)は、自分の気持ちを蓋にしている部分があります。
それは、自身で気づいているのか…気づいていないのか…?それは、もう直接お話出来ない彼女(彼)にしか、分かりえない事ですね…
「延命」という言葉、家族からすれば少しの希望になりますよね。
では、当人の心情はどうなのでしょうね。
それは、個人という物がある世界であるこの世の中で、1つの応えだけではないのでしょうね
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