第二十三話
Sediment Wolf
第二十三話
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BLオメガバース 声劇ユニット、Sediment Wolfです。
ーーオメガバースについてーー
この作品独自の設定が入っておりますので、ご注意ください。
男女の性別に加えてα、β、Ωという独自の性別が用いられたもの。狼の群れの性別階級を主題として作られた。
α...人口の約0.5パーセント。Ωの数と殆ど変わらない。Ωの発情期のフェロモンによって不定期的に発情期が訪れる(ラット)。
β...人口の約99パーセント。一般的な性別。敏感な人はΩの発情期のフェロモンの匂いが分かるが自制は可能。
Ω...人口の約0.5パーセント。αの数と殆ど変わらない。定期的に発情期が訪れる(ヒート)。平均的な発情期の周期は3ヶ月、長さは一週間である。
中学3年でのバース性検診でΩと診断された場合、指定されたΩ専用の高等学校へ進学する。これは、バース性差別撤廃法に基づいてつくられたものであり、バース性についての知識を高めるとともに、願わぬ番契約を減らす機関として存在している。
αとΩは番という性質があり、強い結びつきを持っている。番はαがΩのうなじを噛むことにより成立する。番との結びつきは一生涯続き、番のできたΩはヒートがなくなるが、不定期的にαの前で発情するようになる。
【登場人物】
💚五月千草…Ω
💙甘崎宏…Ω
💖壱御有栖…α
💛実柁悠生…Ω
💜東田加護…Ω
💜【なぁなぁ!Ω高の噂って知ってるか?】
💛【狼男のやつ?それなら勿論知ってるけど…あんなの嘘でしょ】
💜【嘘じゃないだろ。本当に喰われた人がいるって】
(少し間を開ける)
💖【……あーあ、またやられちゃった】
💛【壱御さん、あんまり外出ないでよ、殴られたんでしょ?すぐ手当てするから】
💖【実柁ぁ!これ位だーいじょーぶだって!!】
(少し間を開ける)
💚「あの言い伝え……最近だとかなりぼやかしが入って、Ω高、夜の職員室に狼男現る!…なんて言われてるけど、実際は違う。Ω高に居た先生が、お気に入りだった男子生徒の頸を噛んで……、…そういう行為にまで発展しちゃったんだ。酷い強姦だったらしい。それでその男子生徒、高校辞めちゃって。...彼は、僕の同級生だった」
💙「そう、だったの?」
💚「その事を知った時、絶望した。結局どこに居ても僕らは、食べられちゃうんだ」
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