凪白灯火の観察日誌①
凪白/ コトクラ/
凪白灯火の観察日誌①
- 67
- 4
- 0
凪。風がやんで、穏やかになること。
-----------------------------
[登場人物]
・凪白灯火(なぎしろ ともか)
蛍火荘の新任管理人。蛍火荘で暮らし始めて1年と半年。基本的になんでもそつなくこなせる。
得意料理はカレーライス。
・小都倉千秋(ことくら ちあき)
灯火には蛍火荘の宿泊名簿に書かれていたことから「コトクラ」と呼ばれることが多い。
もしくは愛称でコトちゃん。
-----------------------------
千秋:「コトクラです。
今日からしばらく、よろしくお願いします」
灯火:「あたし、凪白灯火。灯火でいーよ。
よろしくね、コトちゃん」
(一瞬無音)
灯火:「ここには何もないからねぇ、ザ・ド田舎。
ひたすら田んぼ......」
千秋:「凪白さんはどうしてここに?」
灯火:「探してるんだぁ、私の生きる意味」
灯火:「自由に生きればいいじゃん。
自由なんだから」
千秋:「もう、昔の話です」
千秋:「忘れなきゃいけないのに、
まだ忘れられない」
灯火:「忘れる必要なんてないんじゃないの?」
灯火:「覚えてられるのは
今だけかもしれないんだから」
千秋:「思い出せませんか?」
灯火:「分かんないんだ、ほんとごめん」
灯火:「何もかも忘れて、傷つけて」
灯火:「私、本当何の為に生きてるんだろ」
千秋:「生きたいって、
それだけの理由で充分じゃないですか!!」
灯火:「何考えてたんだろうねぇあたし。
幸せ、だったはずなのに」
千秋:「僕の知ってる凪白灯火は悲しくたって笑い飛ばすような、転んだって走ることをやめないような、僕のヒーローだったんです!」
灯火:「凪白灯火の観察日誌①」
千秋:「ライラックの書庫にて連載開始」
灯火:「ところで私、前ってコトちゃんのこと
何て呼んでたの?」
千秋:「え!?? そ、それは秘密です!!」
-----------------------------
もしかしたら続くかも。
家庭科の授業中に思いついて下書きを作り、次の現代文で名前とタイトルと音源をどれにするか決めて、最後に日本史の授業で書き上げました。たのちい。
[あらすじ]
幼い頃に見たあの蛍火をもう一度見に行こうと思い立ち、ゲストハウス蛍火荘を訪れた小都倉千秋。そこで出会ったのは明るく自由気ままな新任管理人・凪白灯火だった。生きる意味を探しているという凪白は何故か昔の記憶を忘れているようで――。
-----------------------------
※コラボの際は伴奏者様のサウンドへ拍手/使用報告をお願いします。
#明日も #SHISHAMO
コメント
まだコメントがありません