極秘のお願い
NAZNA
極秘のお願い
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南国の陽気と開放感に包まれ、思い思いに楽しむ視察団。それぞれが仲間と交流を深める中、最も交流を深めていると思われた、あの二人の姿が見えない…今回の世話役、さとらとレオだ。参加者の中には2人で出かけないのか?と聞くものもあったが、2人は…特にレオはバドンの各地を飛び回り、何か交渉したり書類をまとめたりと忙しそうだ。さとらも視察団の世話役として、みんなに声を駆け回っている。…青い海に白い砂浜、色とりどりの植物…美しいカップルにはもってこいのシチュエーションなのに…皆少し残念に思っていた。
フィーとのバカンス、彼女との約束通り島では仕事はしない…しない…しない…けど、消灯の見回りぐらいは仕事には入らないよな…。みりんは最低限の武器を携え宿の外を周り、最後に宿の内部を鋭い目で見回った。すると、バドンの灯りである夜光貝のランプがぼやけた光を放つ部屋があった。…良かった、やはり消し忘れがあったか。部屋に入ると窓の外を眺める人影が見えた。
「レオ殿!お仕事ですか?お疲れ様です」
「…みりんさんでしたか。ああ、遅くまですいません。何となく寝付けず…すぐに消しますね」
ランプへ伸ばした手が止まった。
「そういえば、最初にお願いしたのもみりんさんでしたね。良ければ…僕の話を聞いてくれませんか?」
憂いの笑顔。何でもそつなくこなすレオには珍しい弱音…みりんは肯定の代わりに椅子に座った。
「実は…お恥ずかしい話ですが、この旅に僕も目的があったんです。プロポーズをしようと…」
みりんは彼の決意に口を塞いだ。もしかしたらとんでもない相談を受けてないだろうか。
「僕は故郷の為にずっと頑張ってきた…つもりです。今では昔なんて想像できないくらい発展して…。数年前亡くなった祖父が、生前僕に言いました『今度は自分の為に生きなさい』と…僕は、理事会員を降りて、キリエに住もうと思ってます。…勿論、この話が上手く行けばですが」
なるべく真剣に聞こうとするが、男性から告げられる恋の話、否が応でも目が輝く。
「そこで…僕のプロポーズを手伝ってはくれませんか?あまり恋愛関係は華やかでは無いので…その…どうしていいか分からないんです。さとらさんをよく知る皆さんのお力を借りたいなと思いまして…」
お任せ下さい!この任務必ずや!と椅子をひっくり返しながら立ち上がり引き受けたのだが…
「プロポーズをした事もされた事も無いのに、手伝いなんて、何をすれば!!」
まずは自分で出来ることを考え…どうしてもダメなら、あの人に相談してみよう。
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プロポーズ大作戦を行います。このアンサーは次のクエストとなります。尚、アンサー時に次を受ける者とリクエストを記載する事。
曲指定:アイドルグループの曲(2次元も可)
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