【一人声劇】ゆめかうつつか【台本】

朗読者【】

「来るな！おい！来るなったら！」 「いやだ！離せっ！ぁ…ぐ…苦し…」 「誰か…助け……」 「死にたく……な………」 「っ…はあ！…夢…？」 「妙に、リアルな夢だったな…」 それから、毎晩のように、俺は「そいつ」を夢で殺した 首を絞めて、絞めて、絞めて 赤ん坊が人形の手首を掴むようにギュッと 恋人が愛しい人に触れるようにそっと 「っ苦し……やめ、ろ………」 「なんなんだよ！！一体！！」 「…助け、て……誰か……」 「俺が何をしたって言うんだ…！！」 「かはっ…ぐ…やめ……」 『もうやめてくれ！！！』 「お前は…おまえ、は…っ！！」 はっと我に返ると 風船のように膨らんだ自分の顔が 目の前の鏡に映っていた 首には俺の手のあとがしっかりと残っている 「そうか」 「そういうことだったのか…」 「なあ」 「きっとこれも、夢なんだろう？」 「（笑う）」 夢で殺していたのは自分だったというおはなしでした。 苦手な方いたらごめんなさい。 使用する際には一言コメントいただけますと幸いです。 #声劇 #台本 #1人声劇 #mitagraph BGM DOVA-SYNDROME 「天使のしっぽ」written by 風可＆葉羽