D91 シオン
紫苑本丸
D91 シオン
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#紫苑本丸
結界を貼り直したところで敵は跡形もなく消え去った。
残ったのは……緋色に染まった一振の刀剣。
?「…美濃国本丸番号60、審神者シオン。」
声のするほうを見ると、見覚えのある男が一人と…その後ろに数人立っていた。
?「政府より厳重保護の命令が出た…、この本丸の刀剣たちはこれから政府の保護施設へいくことになる…いいかな?」
シ「はい。」
?「それでは打ち合わせ通り頼むよ。」
彼がそういうと、膝丸のことを抱き抱えた。
シ「あなたは…どこかで。」
?「無駄話をしている暇は無いよ。僕のことじゃなくて、みんなのことだけを思っていればいい。」
シ「…分かった。」
遠い昔か…それとも、夢だろうか…私は彼にあったことがある。
懐かしいような、…苦しいような。
でも、悪い気はしなかった。
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