【ちぇり営業クエスト】CMをご一緒に
坂本真綾
【ちぇり営業クエスト】CMをご一緒に
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雨のせい?それとも平和のせい??くぅーん…いつものちぇりの困った声。
「お仕事、もっと貰えるようになりたいな……」
梅雨入りしたあたりから、何となく遠ざかった客足。今日に至っては1人も相談に来ない。顎をディスクに乗せ、つまらなさそうに呟いた。相談が無い事は素敵な事ではあるけれど…やっぱり仕事がないのはなんかつまらない。くぅーん…またも口から声が漏れ出す。窓の外はさっきまで振り続けた雨が、だいぶ弱まってきた。…このまま居たら、顎がディスクにくっついちゃう…。なんの用事も無いが、ちぇりは外へ出る準備を始めた。
初夏の昼下がり、商店街をお散歩。皆の困り事を解決してきているだけあり、外を歩くとたくさんの人がちぇりを見つけて挨拶する。
「こんちにわ!ちぇり。この間はとても助かったわ!」
「わぁ!心配してたんだぁ!良かったぁまたいつでも相談しに来てねぇ!」
この様な会話をすれ違う人に何度も続けた。人の笑顔に触れ、少しづつ気持ちが軽くなるちぇり、スキップをしてさらに商店街の奥へ進むと、威勢のいい声が耳に入ってきた。
「いらっしゃい!いらっしゃい!!さぁさ、どうぞ寄ってって!見て行って!!」
やはりキリエは商店街が1番元気だなぁ。ニコニコと声のする方に笑顔を向ける。その顔が、一瞬にして大きく開かれた。
「これだーー!!」
そう、呼び込み!営業!!待ってるだけじゃダメだ!この仕事が皆に受け入れられたのも、前に自分から夢は何?と声をかけたからだ!…でも同じことをしても意味が無い…。
営業といえば、さとらさんの所に相談に行こう!ちぇりは呪詛屋へ向かい話をするが…
「んー、私は元々母がやっていた店を引き継いだから、営業をかける事はほとんどしたこと無くて…ああ、なら誰か協力者を探したらいいんじゃない?その事はニフに伝えておくから」
ニフさん!理事会員が送る連絡は、住民全員に届けられる。これはありがたい!ちぇりの尾はワクワクする気持ちをめいいっぱい表現していた。
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ちぇりの営業を手伝ってください。
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