趣味三昧の一日【ヤミィ】
NAZNA
趣味三昧の一日【ヤミィ】
- 8
- 0
- 0
「あーあ…唐突に言われても…困るわぁ…」
フラフラと朝にもかかわらず帰宅の途につくヤミィ。なんとも詰まらなさそうな吐息を漏らした。
「仕方ないとはいえ…予定が何も無いなんて」
数分前の事だ。今日は副長のお得意様が来店するとの予約が入っていた。しかし、急遽予約を延期して欲しいと連絡が入ってしまった為、接客に回るはずだった予定がなくなってしまった。さらにその日は貸切になっていたのだから、丸々一日が空白となってしまったのだ。
帰り道は常に真っ直ぐは歩かないヤミィ。今日も宛もなく寄り道をして帰る。今日通り掛かったのは、花祭で精霊たちが春風の儀式を行った広場だった。
「そーいえば…私ったら元々衣装班だったのよね。結局なんにも作ってなかったわ。さとらやニフには悪いことしたわね」
そう言いながらもクスクスと笑い、あの時見ていた舞を思い出す。
「他の商店街の人達が手作りしたのよね…たしか。個性的でとっても良かった。…あー、私もこの天才的クリエイティブ能力を遺憾無く発揮したい気分!!」
思い立つとうずうずとしてしまう。すぐやらないと気が済まない性分。何かを作り上げたい!はやる気持ちが、ヤミィを帰宅へと誘った。
‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇
趣味でなにかものづくりをして下さい。
コメント
まだコメントがありません