あのフルーツの謎【ジーグ】
NAZNA
あのフルーツの謎【ジーグ】
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まさかの主の襲来もあり、バタついてしまった花祭…祭りが終わるとついに夏が訪れる。じわりじわりと暑さを増し始める。なんだか今では花祭が遠い昔のようにすら感じる。
「…それにしても…暑っついなぁ…!あぁ、祭の時のあのフローズンドリンク…美味かったよなぁ」
熱の篭もる工房、胸元をパタパタとはためかせながら、ジーグはボヤいた。あのキンキンに冷えたミックスジュース。自分は参加しなかったが、みんなが予定以上に振り回したせいか、いや、おかげか…とても美味しいジュースに仕上がっていた。
「あの装置なら似たようなのを作れるかもしれないな。作れなかったとしても、フルーツを冷たくしてかぶりついたら、最高だろうな。あのジュースに入っていた赤いフルーツ。あれ美味かったよなぁ」
ジュースの中に、皮か果汁か…赤い粒が混ざっていた。その赤い粒から、とても南国を感じさせる香りが漂っていたように思う。今手に入れれば春のあの時より、もっと美味しく味わえるだろうが…
「あーあ…こんな事なら、ジュース作りに参加しないまでも、覗き込めばよかった」
後悔するジーグに数日後、朗報が入った。商店街の大通りで街の外から数店、商人が集まってマルシェを開くらしい。もしかしたら、フルーツが売ってるかもしれない。
現物がどんなものかも見ていないし、ミックスジュースに混ざった小さな破片の記憶しか頼るものはないが、宝探しの感覚でジーグはマルシェを見て回ることにした。
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ミックスジュースで使われたであろう、赤いフルーツを探し出してください。
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