vocal:一樹(🐰)、もくず(🚬)
🐰:夏風がノックする窓を開けてみると
何処からか迷い込んだ鳥の声
🚬:読みかけの本を置き
「何処から来たんだい」と笑う
🐰・🚬:目隠ししたままの午後三時です。
🐰:世界は案外シンプルで複雑に怪奇した
私なんて誰に理解もされないまま
🚬:街外れ、森の中、人目につかないこの家を
訪れる人などいない訳で。
🐰・🚬:目を合わせないで!
🐰:固まった心、一人ぼっちで諦めて
🚬:目に映った無機物(もの)に安堵する日々は
🐰・🚬:物語の中でしか知らない
🐰:世界に少し憧れる ことくらい
🐰・🚬:許してくれますか?
🐰・🚬:淡々と流れ出した
生まれてしまった理不尽でも
案外人生なんで。私の中じゃ。
🐰・🚬:ねぇねぇ
突飛な未来を想像して膨らむ世界は
今日か明日でもノックしてくれないですか?
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