雨の指輪の約束
NAZNA
雨の指輪の約束
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あぁ、疲れたぁ!
呪詛屋のいつもの椅子。なんだろう、何年もここに来なかったかのような感覚…ニフめ、こき使ってくれたな…。愛しい自分の呪詛作りの机…ただいま!…お茶でも飲もうかと思ったが、疲れて立ち上がる気にもなれず、ダラダラとしていると、少し埃を被った小箱が目に飛び込んだ。手を伸ばしてゆっくりと開ける。
「………あ……」
カランカラン、呪詛屋のドアが開く。今日はCLOSEの看板を出してある…客ではないだろうが、一体誰だろう。
「お休みのところすいません!みりんです…あ、さとらさん。ご在宅で良かった…頼まれ事があったのに、祭の一件でなかなかお渡し出来ませんでした。これをどうぞ!」
質素な封筒だった。礼をしつつ受け取る。
「以前、砂漠の国へ軍の要請で出張してまして。そこの理事会員の方から、さとらさんにと頼まれました。…お知り合いなのですか?」
封筒の封を開けた途端に広がった微かな香り…一気にさとらの心はキュッと締め付けられ、思わず右手で胸を抑えた。鼓動が伝わる…。
「とても正義感のある、端整な容姿の方でしたよ。…おっと、無粋な事を…失敬。では、確かにお渡ししました。もし返事などありましたら、またあの街へ行く予定がありますから、お申し付け下さい!」
みりんは微笑むと、ピシッと礼をして出ていった。気づくと、いつの間にか外は暖かな雨…
「さとらさん
お元気ですか?以前貴女の呪詛屋に押し掛けた者です。覚えてらっしゃるでしょうか…。昔、先生の家でさとらさんに入れてもらった、あの珈琲の味が恋しくなりまして…もしよろしければ、またお伺いしても宜しいでしょうか?…出来れば…その…あの時の答えも…聞けたらとも思います。ご迷惑なら、仰ってください。気遣いも出来ず、お恥ずかしい限りですが。
自ら要求するような不躾をお許し下さい。お返事、お待ちしてます……」
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「呪詛屋 さとら」にて受け取った指輪の答えを出してください。尚、アンサー時に彼を向かい入れるか、訪問を断るか選択する事。
このアンサーは次のクエストソングとなります。
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