声劇【桜花の先へ】鬼滅の刃
竈門炭治郎・鱗滝左近次
声劇【桜花の先へ】鬼滅の刃
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●鱗滝左近次
■竈門炭治郎
■炭治郎「はぁ、急に散歩して来いと言われても――」
●鱗滝「筋肉というものは時に休ませないと、寧ろ成長に支障をきたす」
■炭治郎「――ええっと――散歩って休息でしたっけ?」
●鱗滝「立派な休息だ」
■炭治郎:――という訳で現在、いつもの山に向かって歩いているんだけど。
「あ~っ、春の匂いがするなァ」
――なぜだろう? 毎日、毎日――見慣れている筈の風景なのに。急に、ここが知らない場所のように思えてきたんだ。
「綺麗だ――禰󠄀豆子にも見せてやりたい!」
その見事に咲き誇る桜を一枝だけ持ち帰ろうと手をかけ――。
「いや――いつか禰󠄀豆子と一緒に、ここに来ればいいだけじゃないか!」
折るのを止めた。
きっと俺は、起きない禰󠄀豆子の枕元に桜を置くのが怖かっただけなんだ。
だって手向け花みたいじゃないか。
●鱗滝「戻ったか。早かったな」
■炭治郎「――鱗滝さん! 俺っ! きっと強くなります! なってみせます!」
●鱗滝「――炭治郎?」
■炭治郎:禰󠄀豆子を、きっとあの場所に連れて行く為に――。
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