こんにちは、世界
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こんにちは、世界
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「はじめまして、世界」
「そこは、光り輝く綺麗な世界でした」
『彼女が産声を上げた姿は光り輝いていた』
「たくさんのものに目移りして、目にする全てが新しかった」
『ころころと変わる表情があまりにも眩しかった』
『こんなものが珍しいのかい?』
「ええ、珍しいわ。だって、わたしこんなに綺麗なものを見たことがなかったんですもの」
『そうか。でも、きっと見飽きてしまうよ
そしたら、君もここからいなくなる』
「あら、そんなことないわ!」
○悲しい顔をするその人をなんとかして笑わせたかった
「ねぇ、これはなにかしら?」
『それは……、それは君は知らなくていいんだよ』
●それは僕の贖罪でした
「なんで、こんなにも悲しそうなのに綺麗なのよ?」
『それは、綺麗なんてものじゃないよ』
「も〜、わからずや」
○期限まであと少し
「ねぇ、案外世界は綺麗でしょう?」
●そうやって笑う君はいつもみたいに綺麗だった
『そうだね』
「ふふ、認めたわね。なら、わたしの分まで綺麗な世界を堪能してよ?」
『いやだ、行かないでくれ』
●それは、叶わない僕の夢
○それは、叶えたいわたしの夢
『君がいなくても僕は』
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〇「」:わたし
もう既に亡くなっている子。僕に生きて欲しいと願っている子
●『』:僕
わたしが好きな子。わたしが死んでから生きる意味を見い出せずに生きていた子
お久しぶりです。この台本、ものすごく長かったのを短くしたので話が読めないと思うんですよね。私も、修正しててなにこれとか思いながら書いてました。
ただ、死んだ子に逢えたら嬉しいのかなと思って書いたものです。明るい曲を選んだとおり明るいんですよ、本当は
#名無し書庫 #2人台本 #2人声劇
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