あぶくのなかの私
読み手様【】台本【硬積 莉菜】
あぶくのなかの私
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海の中を イメージして 作ってみました。
「 息が 苦しくなる 」
…そんな時って 誰にでも あると 思うの。
読んで くれる 時は
拍手 だけでも していってね
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あぶくに包まれた
この私を
「誰か助けて」
……なんて言えない。
言えるはずなんて ないのだ。
息を吸えば吸うほど
苦しくなっていくのに、
止めることはできない。
体に備わったそれが
息を吸うことをやめないから。
やめないようにつくられたから。
それなのに
あぶくの外は暗い海で
息もできない程に深いのだ。
あぶくはほんの少しの衝撃でさえ
割れてしまうほどに脆い。
自分でも触れられない。
それなのに他人の好奇心は
この泡をむやみやたらに
つつこうとしてくる。
私は怖いのだ
このからだも。
奴らのこころも。
この現状も。
…自分自身の冷たい心でさえ。
何もかも匙を投げたくなるほどに
怖いのだ。
「やめて」
「こわれる」
「さわらないで」
「ちかづかないで」
「おねがいだから」
「なるべく はなれて
そっとしておいて。。。」
他人に触れさせず
自分自身でさえ触れず
自身の息で苦しくなったあぶくは
……どうやら消えてしまったようだ。
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(間を 開けて 読むなら
ちょっと 早口を おすすめ します。)
みんなは どうか 壊さないで。
自分自身の あぶくを。
時には 吐き出す ことを
忘れないで いてね。
読みたいように 読んでいって。
真剣に 取り組んでくれる あなたが 大好き。
BGM▷▶︎▷▶︎
hisanori uda 様の 海の中のイメージ を
お借り致しました。
#海 #海の中 #泡 #声劇台本 #朗読 #かたつみ台本
コメント
2件
- 香摘 凜菜
- hisanori uda使っていただけて感謝致します。 自分を包むパーソナルスペースと、心の中にあるものを、同時に"あぶく"と表現されたのだと思いました。 また、消えてしまう、壊さないで、とここでも二重の意味を込められたように思いました。