僕が僕であるために

尾崎豊

昨日突然に訪れたカラオケ尾崎ブームの影響で、 今日は尾崎を聴いてまして。 （ちゃんとCDは持ってたりする。） 尾崎で歌える数少ないうちの1曲を歌いたくなりました。 蛾を持つ。は学生時代は15の夜でよく盛り上がっていましたが、 社会人になって「盛り上がらないカラオケ」というものを初めて知るわけでございます……… 取引先のお偉いさんに気を使い、年齢を考慮して尾崎、しかも誰かの十八番である可能性が高いことを踏まえて、あえてI LOVE YOUを外す選曲を勧める。 「〇〇さーん、どうぞ歌ってくださいよー。〇〇さん尾崎がすごいお上手だって聞きましたよ～？」 そんな話聞いた事があるはずもない。 そもそも〇〇さんは大体にして周囲から嫌われているのだ。ただ確実にこの世代は尾崎か長渕と相場が決まっているだけの話だ。 「いや歌えないって～。蛾を持つ。ちゃんがまず歌いなよ～若いんだから～。」 「若いんだから。」そう、それは社会人になって間もない若者が避けては通れないお約束。暗黙のルールというやつだ。若いんだから一番先にカラオケを歌わなければならない。若いんだから誰も手をつけなかった唐揚げを完食しなければならないのである。 そんな不条理は百も承知。不条理を乗り超えた先に私の目標があるのだ。私は表面上嫌がりつつも私は全く好みではないB'zの古めのナンバーを速やかに入力し、極めてフラットに歌う。感情を入れすぎず盛り上がりすぎず、しかし楽しげに歌うのだ。 「蛾を持つ。ちゃん上手いね～。サラリーマンやめた方がいいんじゃないの～？」 〇〇さんの皮肉を巧みにかわし、もう一度尾崎を勧める。満更でもなさそうだ。 「蛾を持つ。ちゃんの後じゃ歌いにくいよ～。いや～ほんと歌えないって～。困ったなぁ。」 と薄ら笑みを浮かべながらマイクを渡された直後の、 お偉いさんの圧倒的歌唱力(;ﾟДﾟ)！！ を表現してみたY(･∀･)Y かに 昨日に引き続きartさんの熱いバンド演奏お借りしましたm(_ _)m ※この物語はフィクションです。実在の人物、アーティストとは何ら関係はありません。