CM風声劇「妖町の菓子売」
菓子売り:【itami】お嬢さん:【itami】
CM風声劇「妖町の菓子売」
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久々にお一人で。
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🌙菓子売り
🍬お嬢さん
🌙「妖町の菓子売」
🍬「おひとつください」
🌙「名誉(めいよ)、名声(めいせい)、
誉望(よぼう)、信望(しんぼう)、
英名ではプレステヰジと言ったかな
これらは菓子のように甘く
また麻のように中毒性が高い」
🌙「お嬢さん、君は何を望むんだい」
🍬「私に地位と名誉をください…!」
🌙「それでは 何度も何度も苦労を重ね
作り上げたウエハース
見た目はシンプルでも
中味がたっぷり詰まったシュークリーム
繊細な工程とその個体から溢れる
力強い甘みを持つマカロン
🌙「ご要望とあらば、なんでもござれ」
🍬「私が一声かければ
赤だったものも青になる!
やっぱり名誉こそ力よ
私に逆らう者なんて誰1人いないわ!」
🍬「嫉妬の声も
真似する人も
利用する人も居たけれど」
🍬「私は幸せよ」
🍬「ほら早く 次の菓子を寄越しなさい」
🌙「ガレット、プディング、ヌガー
プレッツェル、パルフェグラッセ
ボンボンにマドレーヌ…
すごい食べっぷりだ」
🌙「思念のナイフ突きつけられたら
後には引けない」
🍬「菓子売り!
私にここからここまで全部売りなさい!
お金は払うわ百?二百?千でも良いわ!」
🌙「申し訳ありませんがお客様…
店内全て、賞味期限切れでございます」
🍬「!」
🌙「こんなに丸々太ってしまって
どこかの虎のように
もう言葉も分からないでしょう
ああ失礼…女性に太ったはいけませんね
高慢な自尊心に肥えた心は
とても美味しそうです」
🍬「な に」
🌙「では、いただきます」
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あらすじ
何をやっても失敗ばかり、いつも二番手
他人を羨み自信を持てず
しかしいけないと思いつつも
自尊心を持つのは人の世の常であり
世が廻る為には必要不可欠な奇病でもある。
そんな人々の前には
「甘い自信」を売りつける菓子屋が現れるそうな
さあ胸を張って
尊大な羞恥心に呑まれようではないか
菓子売り:22歳 男
甘いお菓子を売ることを生業にする
それらが何でできているかは謎
訪れる客の愚痴を聞いたり
リーディングしたり、意外と面倒見の良い面を持つが
その優しさがどこまで本物かもまた謎
お嬢さん:19歳 女
姉妹の姉として生まれ
世渡り上手な妹と比べられる毎日だった。
没落貴族として一度は名誉も地位も
どん底に落ちた人生であったが
菓子売りとの出会いで一気にそれらも取り戻す。
しかし、その代償は大きかった
#掛け合い #声劇 #CM風声劇
#和風 #九重なゆの台本
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