蝉の声を聞く度に
目に浮かぶ九十九里浜
皺々の祖母の手を離れ
独りで訪れた歓楽街
ママは此処の女王様
生き写しの様なあたし
誰しもが手を伸べて
子供ながらに魅せられた歓楽街
十五に成ったあたしを
置いて女王は消えた
毎週金曜日に来ていた
男と暮らすのだろう
'一度栄えし者でも必ずや衰えゆく'
その意味を知る時を迎え
足を踏み入れたは歓楽街
消えて行った女を憎めど夏は今
女王と云う肩書きを誇らしげに掲げる
コメント
1件
- 𝐬𝐚𝐤𝐮ぽんぱらさん! とっても素敵なコラボを 有り難う御座います( ^^) ☠thank you☠