【 一人声劇台本】理由の分からない涙
台本→天利 読み手→黒ぷよ
【 一人声劇台本】理由の分からない涙
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台本
【孤独な人間が愛を知る。
嫌われ者の人間が愛を知る。
傷つきやすい人間が愛を知る。
泣き虫な人間が愛を知る。
ただただ孤独を愛した人間が愛が知る。
自分の殻に閉じこもった人間が愛が知る。
一度壊れた人間が愛を知る。
自分に愛は似合わない。
そんな風に思っていた。
愛なんてとっくの昔に置いてきた。
そんな風に思っていた。
こんな自分が愛されていいわけが無い。
そんな風に思っていた。
こんな私が愛を知った。
優しい声をかけ、心配してくれる人。
自分1人で抱え込まなくていい。
何かあったら言えよなっ!
心配するに決まってるだろ?
こんな暖かい言葉、貰ったことがなかった。
こんな暖かい言葉、貰いたいって思ったこともなかった。
いや、心のどこかで思ってたのだろうか?
こんな暖かい言葉をどこかで渇望していたのだろうか?
自分の心を押さえ込みすぎて、自分の心がわからない。
こんな暖かい言葉を聞いてもなにも感じない。
でも、何故か涙がでてくる。なんでかな?】
壊れて、狂って、人の優しさに触れて…
壊れていたモノは、人に、
そんな風に考えながら。
読んでいて涙の止まらない台本でした。
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