【和風声劇台本】桜散るらむ
○花魁桜子:朧月姫×☆お客春成:コラボ様
【和風声劇台本】桜散るらむ
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○桜子 花魁
☆春成 お客
○桜子 わっちは知らぬ。そなたの背中に泳ぐ鯉のその意味など
☆春成 私は知らぬ。お前の脳裏を焦がす男の姿など。
(2人同時に)
☆○「それでもよかった」
○桜子 「ただお側に居られれば」
☆春成「いつまで覗き込んでいる。そんなガラクタ、良く見飽きぬな」
○桜子「春成様がくださったものですからねぇ...何だって嬉しゅうござりんす」
☆春成 廻る廻る 万華鏡
○桜子 眩しい華が咲いて散る
☆春成「今宵は桜が見頃だそうだ」
○桜子「わっちはここから出られぬ身。代わりに見てきておくんなんし。美しいお話をお待ち申しておりまする」
☆春成 それが彼女の最後の言葉。何処へ消えたか、行方も知れず、赤い籠はがらんどう
○桜子 わっちには秘め事がありんした
☆春成 私には秘め事があった
○桜子 だけれどもう良いのです
☆春成 お前が知ることは二度と無い
○桜子 ただ一度伝えたかった
☆春成 お前を慕っていたのだと
○桜子 桜が散る頃どうかわっちを...
☆春成 桜が散る頃、私はお前を...
○桜子 ...忘れておくんなんし
☆春成 懐かしく想うだろう
○桜子 廻る廻る 万華鏡
☆春成 覗き込んだ筒の中は
○桜子 貴方様の瞳の色で…
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