百ノ葉奇譚

詠み人：【〇〇様】 BGM：《しゅうまっちゃ様》

秋こそ怪談。 しかし容易にはなされませぬ様。 ─注意書き─ ・お好きに使って頂いて問題御座いませんが、この作品の世界観を酷く損なう改変はお断りいたします。 ・語尾や言い回しの変更は可。性別なども問いません。 ・アドリブに関しましては、初めて聴いて頂く方にも楽しく聴いて頂ける様に配慮した上でどうぞ。 ・この音源無くしてこの作品は成り立ちません。こちらの台本を使用して頂ける際は、BGM音源を作られました、しゅうまっちゃ様への拍手をお願い致します。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 壱つ詠めば、扉は開き。 弐つ謳へば、魔が誘ふ。 参つ肆つ、重ねて逝けば。 其処は如何な景色だらうか。 彼岸の華の咲き乱れ、芒を撫でる風冷やり。 紅焼けと黒土の様、又、其れに姦しく阿鼻叫喚。 肆十、伍十と、誰が口の劈く言ノ葉の。 其の音は宣へばこそ、重なり泥の様に為り。 さぁさ、仕上げは九十九の語り。 もう彼方へと手が届く。 振り返りてももう遅い。 後ろの正面誰ぞなど、門を閉じるは牛頭馬頭の。 通りゃんせとは気安くも、其の細道は仏にも通らず。 一匁の其の命。食らうて、呑んで。 ───嗚呼、愉悦。 好奇に晒した其の心、今更悔ひても、あなや遅い。 此方の住人、相成られませ。 百物語りて、獄に臥す。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 秋ですね。仄寒い季節と相成りました。 さらっと一つ詠み物を。 百物語は最後の話を読めば、彼方へ連れて逝かれるとか、何とか。 長い長い降霊の儀でしょうか。怖いもの知らずでいらっしゃるなら、それは、それで。 読み方は敢えて振ってはおりませんが、正しく読まれたい方がいらっしゃれば、コメントにて。 百ある話の端に、何人の方が掛かってくださることやら。 どうぞ、詠み終えられましたら、一つ灯火を消してくださいませ。 #声劇 #台本