【声劇/予告風】皮膚のない王子
王子:名前 私:名前
【声劇/予告風】皮膚のない王子
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見た目というのは、
とても残酷な裏切りだ。
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光が漏れるこの窓に、
ある日青年が佇んでいた。
★「こんにちわ。可愛いお嬢さん」
むかしむかしに夢見た王子様のように、
綺麗な青年だった。
その青い瞳の奥に鈍く光るものに
気づかなければ。
❤︎「あなたはきっと可哀想な人。
私に救う術などないわ」
★「僕のこと信じてくれないの…?」
崩れて、剥がれていく皮膚に私は
恐れを抱いてしまった。
★「描いた理想だけを
見ていたら良かったのに」
❤︎「あなたはどうして…」
★「望んでしまったんだよ。
ありふれた日常を」
彼にとっての特別は普通のことで、
彼にとっての普通は異質なものだった。
★「間違ったことをしたと後悔をしている。
それでも、
手に入れたものに不満はないんだよ」
❤︎「あなただけが幸せなのよ。
周りの人間はあなたのせいで不幸になる」
★「いいじゃないか。僕の不幸を作ったのも、
周りの人間なんだから」
笑顔がこんなにも赤く見えたのは初めてだった。
ああ、もう逃げられない。
★「僕は君の王子だろう?」
❤︎「あなたは…私の…」
言葉を続ければ、
結末は確定する。
バッドエンドの舞台は…アビス…
★「いらっしゃっい。僕の世界へ」
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コメント
2件
- レイシー
- ayakoro実際にセリフ入りが聞いてみたくなりました! コラボありがとうございます🌸