『涼宮ハルヒの憂鬱』第一話冒頭
涼宮ハルヒの憂鬱/第一話冒頭
『涼宮ハルヒの憂鬱』第一話冒頭
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声真似じゃないです。
以下セリフ
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サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことは
たわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいい話だが
それでも、俺がいつまでサンタなんていう
想像上の赤服おじいさんを信じていたかというと
俺は確信をもって言えるが、
最初から信じてなどいなかった。
幼稚園のクリスマスイベントに現れたサンタはニセサンタだと
理解してたし、おふくろがサンタにキスをしているところを目撃したわけではないのに、
クリスマスにしか仕事をしないじじぃの存在を疑っていた賢(さか)しい俺なのだが、
はてさて、宇宙人や未来人や幽霊や妖怪や超能力者や
悪の組織やそれらと戦うアニメ的、特撮的、漫画的
ヒーローたちがこの世に存在しないと
気づいたのは相当後になってからだった。
いや、本当は築いていたのだ。
ただ、築きたくなかっただけなのだ。
俺は心の底から宇宙人や未来人や幽霊や妖怪や超能力者や
悪の組織が目の前にふらりと出てきてくれることを望んでいたのだ。
しかし、現実てのは意外と厳しい
世界の物理法則がよくできていることに感心しつつ
いつしか、俺はテレビのUFO特番や心霊特集を
そう熱心に見なくなっていた。
宇宙人、未来人、超能力者、そんなのいるわけねぇ
でも、ちょっといてほしいみたいな
最大公約数的なことを考えるくらいにまで俺は成長したのさ。
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