時は彼の地に 《観測者》(ふうしゃ)を廻し続けたが
刹那の輝きを手に 季節は唯過ぎ去った
歴史が語らざる 戦渦の叙情詩(うた)を詠いましょう
灰は大地に環(かえ)リ 幾度も花を咲かす
千の責苦が 苛む檻の外へと
朽ちゆく其の身を 解き放った緋き《焔》(ひかり)
《美シキ夜ノ娘》(Layla)、君ガ愛スモノ全テ、其ノ腕ヲスリ抜ケル
流レル《雫》(なみだ)が、河ニナル前ニ、契約(ちかい)ノ接吻(くちづけ)ヲ
《美シキ夜ノ娘》(Layla)、君ガ望ムモノ全テ、其ノ腕ヲ振リ払ウ
哀シイ時代ト諦メ顔デ、無力ニ嘆クノカ? 君ニ今、敢エテ問オウ――
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