【二人声劇】雪解けの巫女

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｢愛して、さよなら｣ ​─────── たぬきち様、ゆゆゆ様に演じて頂いたもの https://nana-music.com/sounds/04b484bf ​─────── ▲旅人 □雪解けの巫女 ​─────── ▲雪を纏い、歌をわらう。 □｢咲いて、笑え。｣ ▲春を呼ぶ、彼女の事を、 □｢愛せ。｣ ▲人々は雪解けの巫女と言う。 ▲｢雪解けの巫女は、雪と共に溶ける｣そんな伝承に、抗うように彼女を引き止めた。彼女は、困ったように笑った。 □｢冬を越せない私に、春などないのです。｣ ▲｢俺が、春をあげる｣ □｢春を？｣ ▲｢いや、春よりもっと、ずっと、あたたかいものを。｣ (0:41~) ▲｢彼女は歌った。彼女は舞った。俺は笑った。君を愛した。幸せを謳うほど、春はもう、近かった。｣ □｢冷たい指先に触れてくる人間なんていなかった。知らなかったぬくもりが、ずっと、｣ (1:00~) □｢私がもう、歌いたくないって言ったら、貴方は離れてしまいますか？｣ ▲｢そんなこと、｣ □｢ない、ですか？｣ ▲あの時、彼女の声を否定したなら、 □｢あなたの優しさは暖かくて、冬を越す前に溶けてしまいました。｣ ▲｢泣かせなかったのだろうか。｣ □｢咲いて、笑え。｣ □｢愛して、さよなら。｣ ​───────── 君の望む春を生きたかった。 最初から最後まで、シークレット台本です。見つけたあなたは少しだけラッキーかもしれません。 お好きに演じてくださいませ。 #エマの台本