久遠の紅き、双子川

妖怪の男/女 『』

初めての声劇台本でございます、 拙いものですが、読んでいただければ幸いです。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ この季節になると思い出す声がある 紅葉が散り、寂しく冷たい風が吹くと思い出すのだ 幼き頃に恋情を寄せた、人の子の声を 幾年(いくとせ)が過ぎただろうか けれど、 私はずっとここで待っていたのだ 妖怪らしく信じているのだ、 永い時を経て 魂は巡るということを だが、 流石の私も、魂の流れには抗えぬ ここでお前を待つのも 1度(ひとたび)休むとしよう 近頃はお前の顔も思い出せない 思い出せるのは｢またね｣の声だけ それでは、再び現し世(うつしよ)に降りても お前を見つけられぬな（呆れて笑う） 今度は同じ時を過ごしたいものだな なんせ、一人きりで待つのは疲れてしまった もちろん 二人で久遠(くおん)の時を歩むのは悪くない。 それと、お前に出会った時に、かけたい言葉があるのだ それは言えなかった ｢さよなら｣ではない ｢久しいな｣ そう、私は言いたい ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ただの自己満足の声劇台本でございます 読むだけに飽き足らず、書こうなどと 不躾なことをしました…許してくだせぇ… さて、この話の語り手は 妖怪なのですが、性別はどちらでも構いません。 （男性も是非『わたし』で呼んでくださいませ） 遠い昔に、共に遊び恋をした人の子に 妖怪らしく思いを募らせ、1人散りゆくお話です 読みにくい箇所がありましたら、 どんどん改変してくださいませ、ではこのへんで… #四ノ宮りゐオリジナル #一人声劇 #声劇 #一人声劇台本 #和風 #和風声劇 #ピアノ #コラボ大歓迎 #あきすけの台本