予告風朗読台本「青の宝石」

あなたのお名前

＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊ ───青い青い海の底で、 “彼女”はそっと 目を覚ましました。 その澄んだ瞳に映る世界は、 どこまでもどこまでも眩しく 何も知らない彼女を魅了したのです。 彼女の名前は、レイア。 1000年前に海の底に眠ったはずの、 ひとりぼっちのお姫様。 レイアは元々、海を守る不老の種族でした。 青い世界は彼女を愛し、 彼女もまた、そこで生きることを受け入れました。 それから、長い長い時間が過ぎました。 レイアはひとりで海に住み、魚達と言葉を交わし、 慎ましくも幸せに暮らしていました。 彼女の願いは、ひとつだけ。 いつか、 あの白い光の向こうにある 外の世界を目にすること。 ドームシネマ「青の宝石」 7月3日、上映開始。 ＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊ こんにちは。 お久しぶりです。 海に生きる少女のお話。どうでしょうか。 人魚姫と似ている部分もあり、ちょっと童話風な語り口ですが、本編は、SFファンタジーめいたものを想像しています。これは予告編ですから、皆さんはナレーターとして、この物語をイメージしながら読んで頂けたらなと思います。 レイアの種族は、遠い昔に、人間と戦ったんです。科学が発達した世界で、レイアの種族は人間の薬品や化学物質に負け、命を落とすことになります。レイアも王女として戦いましたが、王の計らいで人間から隠され、長い眠りにつきました。眠りから目覚めた彼女は記憶を失っているようです。外の世界に憧れた彼女。彼女は何を目にし、何を信じて、どう生きるのでしょう。 今回も、みわたかさまの素敵なBGMをお仮しています。いつもはBGMからのイメージが多いのですが、今回は、書いていた台本とあまりにイメージが合っていたので、そのままお借りすることにしました。本当にありがとうございます。 台本は使っていただいて構いませんが、拍手コメント頂けたらとても嬉しいです！アドリブや語尾の変更などもご自由にどうぞ。 あなたなりの物語を、語ってください。 #奏羅台本 #幸台本