【一人声劇Ⅳ】ちいさなアリスの箱庭で
物語:みはねこ アリス:優
【一人声劇Ⅳ】ちいさなアリスの箱庭で
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#一人用 #声劇 #声劇台本 #台本 #ダークメルヘン #ダーク声劇 #ホラー声劇 #朗読 #ゴシック #物語風 #童話風
本当にみはねこさんの作る台本が好きです!
綺麗ででも、ダークな感じ、本当に素敵です。
私はここで何百年、何千年と過ごしてきた。
そんな気の遠くなるような長い間をただここで茫然と過ごし、人形のように虚ろに生きてきた。
ここは、永遠と醒めない夢の中。
私の箱庭。
ある日、私の夢に一人の女の子が迷い込んだの。
白い肌に白い髪の女の子。
むかし読んだ絵本に出てた、天使さまのような綺麗な女の子。
私はその子を箱庭に招待したの。
そして私達はお友達になった。
私の初めてのお友達。
でも、女の子がお家に帰っちゃう日がきたの。
パパとママと一緒にピクニックに行くんだって。
…おかしいよ。
私にはパパもママもいない。
もしお家に帰ってしまったら、私はまた何千年と何も無い時間を過ごすの…?
…嫌だ。
……もう独りぼっちは嫌。
気が付くと、そこには、
"赤く染まった白い女の子"が横たわっていた。
ブラッディーメアリーのような綺麗な女の子。
だから私は赤い女の子の手を取ってこう言ったわ。
『ようこそ アリスの箱庭へ』
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