【朗読用台本】見果てぬ夢

台本：ユキチカ 読む人：

素敵な音源をお借りしました。ぶわっと湧き上がるイメージのままにお読みください。 #台本 …………………………………………………………… 正月の夜、毎晩屋根の上で話す君と手を繋ぐ。 そこで日の出を見て綺麗だと言い合う。 二月の雪。 朝から夜まで君と家の中で温まる。 三月の陽。 花粉症に苦しむ君と僕。 四月の桜。 散り際まで君と見ている。 五月の木々。 緑の若さに君が羨む。 六月の雨。 湿気に跳ねる君の髪。 七月の空。 高く高く手を伸ばす君。 八月の雲。 段飛ばしに駆ける君の指。 九月の土。 ドングリにはしゃぐ。 十月の月。 丸く大きな君の瞳。 十一月の森。 弱った木々と微笑む君。 十二月の鐘。 明日も君と生きる。 ………………………………………………………… 収まりきらないと思うので、お好きな月から始めてくださいな。 全て見果てぬ夢でございます。