歌詞 ろうそく ブリーフ&トランクス
作詞
伊藤多賀之
作曲
伊藤多賀之
真っ黒の服を身にまとい右手にハンカチ握りしめて
みんな泣いている僕だけひとりで笑ってる
親戚のおじさんが箱に入ってるろうそくに囲まれている
となりで正座する妹と目があって思わず吹き出しそうになる僕
ポンポコポンポコ木魚のリズムに縦ノリしてしまう
お坊さんのお経が体に響きわたって
光る頭にうつる揺れたろうそくの火が
退屈な僕の心を楽しませてくれる
御焼香の順番がきて緊張しながら僕は悩んだ
何回やるのかとりあえず5回くらいかな
親戚のおじさんを窓越しに見た鼻の穴に綿が詰められてる
半開きな口が少し滑稽であり思わず吹き出しそうになる僕
ジャリグリジャリグリ数珠の鳴る音が周りから聞こえる
お坊さんのうなじにお灸の跡が目立って
光る頭にハエが時々止まっている
妹と僕は二人で笑いをこらえてる
霊柩車の金メッキに見とれながら火葬場でゴムの臭い感じて
みんながすすり泣くその場でまた妹と鼻つまんで笑いこらえる
二人一組でお骨をやさしく骨壺に入れてく
妹と二人あばら骨を拾い集めて
手の震えが激しくお骨が滑り落ちて
思わず吹き出して笑う骨の粉がまった