歌詞 あの唄はもう唄わないのですか 風
作詞
伊勢正三
作曲
伊勢正三
今朝新聞の片隅に
ポツンと小さく出ていました
あなたのリサイタルの記事です
もう一年経ったのですね
去年もひとりで誰にも知れずに
一番うしろで見てました
あの唄 もう一度聞きたくて
私のために作ってくれたと
今も信じてるあの唄を・・・
あなたと初めて出会ったのは
坂の途中の小さな店
あなたはいつも唄っていた
安いギターをいたわるように
いつかあなたのポケットにあった
あの店のマッチ箱ひとつ
今でも時々とりだして
ひとつつけてはすぐに消します
あなたの香りがしないうちに
雨が降る日は近くの駅まで
ひとつの傘の中帰り道
そして二人で口ずさんだ
あの唄はもう唄わないのですか
私にとっては思い出なのに