歌詞 広島 中村隆道

作詞
中村隆道
作曲
中村隆道
何かに急き立てられるように ギターを抱えて電車に乗り込んだ 積もりに積もった思いと共に 俺は広島へと向かった 幼い頃から話を聞く度に 言いしれぬ憤りが胸をよぎった 言葉を詰まらせてあのときを語る 老婦人の顔を今でも覚えている あれから何年も流れて 物分かりは少し良くなったけれど 純粋な痛みは次第に薄れてく 変なやるせなさだけが残った そんな風に思いを辿りながら なんとなく落ち着かない気持ちで 冷めた弁当の紐を解くころには 大阪をとうに過ぎていた 広島駅を降りて路面電車に乗り 灼熱の公園にたどり着いた 幾千の折り鶴が掛けられた少年の像が 天高く指差し 俺は力の無さ 青い空にたたきつけた やけに暑い夏 広島から ゆっくりと公園をまわって 鉄橋の上でふと考えた あの閃光が瞬いた瞬間に 人は最期に何を見たのだろう 骨組だけの建物の前で 丸めてた新聞を読み返した 色んな考えがあるらしいが 何の考え方があるものか 鯉城から広島を見下ろしたら 少しだけ気持ちが晴れてきた また来ようと駅に向かって 俺は広島をあとにした 短い旅を振り返り シートに深く身を沈めて 目が覚めてタバコに火を点けるころには 品川のビルたちが見えて来た 東京に着いてまたいつもの生活が 何の音も無く過ぎて行く つかの間の怒りも 心に決めた誓いも 雑踏のなかの あの不思議な静寂に 何の色も無く溶けてゆく 広島駅を降りて路面電車に乗り 灼熱の公園にたどり着いた 幾千の折り鶴が掛けられた少年の像が 天高く指差し 俺は力の無さ 青い空にたたきつけた やけに暑い夏 広島から
中村隆道
歌ってみた 弾いてみた
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