歌詞 白い花 TRIPLANE
作詞
江畑兵衛
作曲
江畑兵衛
寒空の下凍えそうな道を
重い足取りで辿りながらも
君と見付けた花が咲いていて
思わず笑顔がこぼれそうになった
あの懐かしい場所で
冷たい雨の滴がこぼれて
傘を持つ手にも跳ね返るけど
かじかんだ手を温めるものが
僕にはポケットと片方の手しか無いさ
枯れ葉を散らして 風が鳴いてる
少しの温もりだけ残して行く
思い出もまた 色が落ちては
自然と忘れて行く 時が流れるなら
君が僕の手を握った拍子に
途切れかけていた気持ちの糸が繋がる
温かいその手を握り返せない
僕の前で 白い花が揺れていた
涙の跡が凍らないうちに
冷たかった雨は雪にかわっていった
震える僕の肩を叩くように
ゆっくりと優しく舞う白い花びら
もえるように赤く色付く並木に
静かに降りる雪の頼りなさに
細い身体を僕にあずけて
眠った君のことをそっと重ねてみた
この胸の中で君が育てた優しさの花
誰かを想って芽吹いた
乾いた心で枯れないように
僕はいつも優しい誰かを探している
遠過ぎる場所でも僕の眼は
白い花を見落とすことなく摘める
君の手が届く所まで
この風は吹いてくれるだろう
そこで咲く花はきっとあの日僕が摘んだものさ
今は誰かを探して揺れてるはずなのに
あの場所に立ったら本当の気持ちがこぼれる
君が僕の手を握った拍子に
途切れかけていた気持ちの糸が繋がる
僕の手の平を優しく包む
君のその手を握り返せずにうつむいた
一人ぼっちだけど 心の中
君が育てたあの白い花は
枯れないようにずっと優しい誰かを待ってる
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