ユーザーピックアップインタビューvol.34 はるみん。さん&すみかさん 〜nanaで偶然出会った二人が生んだ名曲の名は「蕣」〜

Oct 08, 2021

nanaマガメインコンテンツ、ユーザーピックアップインタビュー。

人を知るとその人の音がもっと楽しくなるというコンセプトですが、今回ははるみん。さんすみかさんのお二人にインタビュー。

そう、nanaでも人気になったオリジナル曲「蕣」の作曲者&歌い手のお二人です。聞いたこと、ありますか?一度聞けば引き込まれること間違いなしの名曲なんです。

この曲がどうやって生まれたのか、いつもはどんな活動をしているのか。気になてしまったのでインタビューさせていただきました。

お楽しみください!

目次

お知らせ

すみかさんはnanaユーザーからアーティストを輩出する「co-creation project」より、オリジナル曲「花笑む」をリリース致しました!詳細は以下の記事をご覧ください。

https://nana-music.com/blogs/ccp-01/


編集長K(以下K):今日はよろしくおねがいします!

はるみん。さん(以下は)、すみかさん(以下す):よろしくおねがいします!

K:現在nanaマガジンではオリジナル曲の特集をやっているのですが、オリジナル曲を作っているユーザーさんの中で誰にインタビューするかを検討していたところ、ユーザーさんからのリアクション、データなど多くの要素でお二人の名前が挙がりました。

す:えー!

K:お二人の「蕣」(あさがお)という歌が非常に人気がありまして。

は:ありがとうございます。

す:ほんとですか〜!

K:本当です!

弊社代表うにー社長もたいそうお気に入りの1曲で、運営チームで盛り上がって勝手にPVを作ってしまったという話があります。その後お二人には許諾を頂き、nana公式YouTubeに掲載させていただきました。

おそらく去年のオリジナル特集のあたりからです。ただ、お二人とも謎が多いなと感じていました。nana以外でどんな活動をしているのかなど興味を持っている人が多そうということでインタビューさせていただきました。

は:記事になるようなことがあればいいんですけど(苦笑)。

名曲「蕣」はnana生まれ!?

K:いつものインタビューと異なる順番なのですが、最初に「蕣」という曲に関することを聞かせてください。普段からリアルでも音楽活動をしているような完成度、呼吸を感じたのですが、お二人はいつも一緒に活動をしているんですか?

は:え、なんだろう(笑)

す:どうなんですかね(笑)

は:別にユニットみたいなことはやっていなくて、たまたま歌ってもらった曲なんです。基本的には好きな時、コラボしたい時に声をかけてコラボしているだけです。「これ歌ってー!」「いいよー!」みたいな。

す:うんうん。

K:えー!そうなんですね、意外です。

お二人でコラボしているサウンドも聴かせていただいたんですが、とても相性が良いなと感じたので、普段から一緒に活動しているのかと思いました。

は:「蕣」以外ではほとんど何もやってないです(笑)。

す:確かにやってない!(笑)

K:お二人でコラボするプラットフォームはnanaが多いのでしょうか。

は:はい、ほとんどnanaです。出会いもnanaです。

K:最初のきっかけ、詳しくお伺いしたいです!最初のコラボのきっかけは、、、?

は:毎年夏に1曲オリジナルを投稿していて。その流れの中で色々な歌い手さんを聞いていて、去年すみかさんをみつけたんです。その時は特に何もしなくて、その後今年の曲「蕣」を作ったんです。

K:なんと!「蕣」ができた時は全くつながっていなかったんですね

す:全然つながってませんでした。会話もしてないし、拍手とかもしてなかったよね。

は:そうなんです。

で、曲が出来た時に声かけてみたら歌ってくれるということだったので、歌ってもらいました。そうしたら思いの外みなさんにいい評価をもらうことができて。

す:ありがたいです。

K:どうやってお願いしたんですか?(苦笑)

す:そもそも最初、私がはるみん。さんのオリジナルのカバーをしたんです。そうしたらはるみん。さんがコメントをくれて。それが最初ですね。

▼はるみん。さんと魚肉 ソセジさんのオリジナル曲「Letter plane.」

—–はるみん。さんの衝撃が表れたコメント😆—–

はぁぁあんっ!!!??!!!えっっっっぐ!!!!まじか!!!まさか歌ってもらえるとは、、、、これほんま創っててブレスのタイミングわかんないし高いしこれ歌うの無理やなって思ってたらこれよ🤦‍♀️🤦‍♀️🤦‍♀️🤦‍♀️これから作った曲すみすみに歌ってもらうね😭😭😭😭よろしく😭

サウンドのコメント欄より

その流れでの「蕣」の話だったので、自然な流れでした。

K:その後は一緒にコラボすることが多くなったんでしょうか。

は:はい、コラボするようになりました。声の相性がいいみたいなコメントをもらうことも多くて。自分でも歌っていてすごくハマる感じがあるので、デュエット曲を歌いたい時は最初に声をかけるようになりました。

す:そうだね!

▼おふたりのコラボサウンド「勿忘 / Awesome City Club」

K:お二人はnana外での活動がメインの歌い手さんなのかと思っていたんですが、どうやら違うということがわかってきました。nanaメインで、nanaでのコラボを楽しんでらっしゃるんですね!

は:そうですね、ほとんどnanaです。

nanaがはるみん。さんの音楽史。お兄さんと共に作った初オリジナル曲。

K:名曲「蕣」の背景はわかってきたので、次にお一人ずつ音楽的背景をお伺いしていきたいと思います。まずは、、、

は:俺から?(笑)

す:先、いいよ(笑)

は:えっと、兄貴が二人いて、音楽をやってるんです。上の兄貴はメタルなバンドをやってて、二番目の兄貴は中学から独学でピアノをやってます。そういう影響もあって自分も小学生の時にピアノを始めたんですけど、2週間位ですぐやめちゃって。

K:面白くなかったんですか?

は:全然面白くなかったです(笑)。

そこからは色々な楽器を適当に触る程度にやってたんですけど、ある時ピアノやってる兄貴がnanaを教えてくれたんです、「ちょっとやってみたら?」って。「伴奏投稿してるからこれで歌え」って言われて。でやってみたら、こんな面白いアプリあるんだ!って、nanaにハマりました。

K:それが何歳くらいの時ですか?

は:iPod Touchでやってたんですよね。たぶん中3くらいじゃないかと思います。

す:へー!

は:歌ってみたに興味があったんですけどMIXにも機材にもお金かけられないし、っていう中でnanaを見つけて。iPod Touchだけで歌を投稿できて、コメントとか拍手もらってっていうのが楽しかったです。

K:最近の投稿はGarageBand(DAW:音楽制作ソフト)を使って投稿していると思うのですが、どのタイミングでGarageBandなどに興味を持ち始めたんでしょうか。

は:どこかのアップデートでnanaにGarageBandから投稿できるようになったじゃないですか。その時からです。兄貴に教えてもらって、使うようになりました。

K:お兄さんがはるみんさんの音楽ライフにおいて重要な役割を担っているんですね。仲が良くて羨ましいご兄弟。

は:そうですね、理論もちゃんと勉強しているので教えてもらう事が多いです。ほんと、恵まれた環境だなって思っています。

K:バンドをやっていた訳でも軽音楽部でもなくアプリ経由で音楽制作に関わっていく流れが最近っぽいなと感じました。作曲はなにかのきっかけがあって始めたんですか?

は:楽器を色々触ってきたんですけど、最後に行き着いたのがギターなんです。ギターを持って弾き語りとかやっているうちに、曲も作ろうかなって。

す:へー!そういうの全然聞いてないから面白い!

▲はるみん。さんのギター演奏。あれ?はるみん。さん、左利きですか?

は:曲作ろうって思って、兄貴とも相談しながら最初に作った曲が「君に」っていう曲です。ここでオリジナルに目覚めたっていうか。

▼はるみん。さんと魚肉 ソセジさんによるオリジナル曲「君に」

▼もしかして魚肉ソセジさんが、、、お兄さん!?(from編集長K)

K:え!これ最初の曲なんですか!?

完成度高いですね。。。もともと体の中に音楽の素養があるのかもしれませんね。

す:うん、センスがあるよね。

K:やっぱりそう思いますよね。僕が最初に書いた曲とか人に聞かせられる内容じゃなかったですよ(笑)。nanaと出会って歌って、曲を作り始めて投稿して。nanaがはるみんさんの音楽の歴史そのものなんですね。

は:そうですね、全部nanaにあります。めっちゃ楽しんでます!

とにかく歌うことが大好きでずーっと歌っていたすみかさん

K:続いては、すみかさんにお伺いします。歌がものすごくお上手ですよね。歌を習っているとか昔習っていたとか、音楽や歌に関する経歴がおありなんですか?

す:声楽とかボイストレーニングとか、ちゃんと歌を教えてもらった経験は全くないんです。でも小さい時からとにかく歌うのが好きで。おもちゃのマイクとかで四六時中歌っていました。今も同じですけど(笑)。

K:え、習ってないんですか!ずーっとただ歌ってただけ?

す:そうです。楽器っていう意味ではピアノを覚えようと思ったことはあるんですけど、練習が続かず(笑)。今は大学に進学して軽音楽サークルには入っているんですけど、nanaを始めた時点までは全く楽器には触っていなくて、歌だけでした。カラオケとか。

K:カラオケはお好きなんですね。

す:カラオケは大好きです!遊ぶ時はとりあえずカラオケっていう感じでした。nanaのきっかけもカラオケで、高校1年生くらいの時カラオケに行くかわりにって友達が教えてくれたんです。

K:「蕣」はすごい偶然の出会いで生まれたサウンドなんだなと、改めて感じました。

す:始めた時はフォローもフォロワーもゼロだったのに、やっていくうちに色々な人とつながって、県外の人ともコラボ出来たりして。そういうのが積み重なって。nana楽しいなって思いますね。

K:ユーザーさんがつながっていくのを見ているのはとても嬉しいです。数年前はつながるっていうコンセプトでnanaるdayっていうイベントもやっていました。

す:熊本のnanaるday、2回参加してますよ!

K:ホントですか!ありがとうございます、嬉しいな〜。そうですか、九州、熊本ですか。ちなみにはるみんさんはどちらにお住まいですか?

は:僕は福島で実家ぐらしです。

K:だいぶ離れているんですね!nanaすごいなぁ(笑)。

共通の感性を発見!〜ヨルシカがお好き〜

K:もう少しお二人がどういう方なのか伝わるように、違う角度の質問をしたいと思います。突然ですが、好きなアーティストを教えていただけますか?

は:自分は好きっていうか、意識しているアーティストさんとしてはヨルシカさんです。

す:ほー!

は:曲も好きなんですけど、曲の中の音作りみたいなところが好きです。もともと中学の頃からボカロ曲とか大好きで、ボカロから入った自分としてはヨルシカさんとかすごい憧れてます。

K:はるみん。さんのプロフィールを見ると「シンガーソングラッパー」って書いてあるので、ヒップホップとかEDM系のアーティストがお好きなのかと思っていました。

す:たしかにたしかに!

は:実はあんまりそっち系は聞かないです(苦笑)。

K:すみかさんはどんなアーティストさんがお好きなんでしょうか。

す:かぶっちゃうんですけど、私もヨルシカさん好きですね。私としては珍しいんですけど、ヨルシカさんは全曲聞いているアーティストさんなんです。

▼すみかんさんの「藍二乗 / ヨルシカ」

K:偶然とはいえ、やっぱり好きなアーティストさんが同じとなると、お二人の感性が似ているのかもしれませんね。歌う歌という意味ではどんな歌を歌いますか?

は:TikTokとかで流行っている歌をSpotifyとかで探して覚えて歌うことが多いです。

す:私は緑黄色社会とか、すごい好きで歌ってます。

▼すみかさんの「Shout Baby / 緑黄色社会」

K:髭男(official 髭男dism)とかも歌ってますよね?

は:歌ってますけど、やっぱキーが高いですね(苦笑)。

制作環境をグレードアップ。今後の投稿はさらにハイクオオリティに!?

K:最後に、今後やってみたい活動などがあれば教えて下さい。

は:nanaから歌を始めた歌い手さんがもっと多くなったらいいなと思っているので、nana出身の歌い手っていうブランドを確立したいなと思っています。そういうコピーで頑張っていきたいなと思っています。

K:それは嬉しい、、、ありがとうございます!いますでにYouTubeチャンネルもお持ちだと思うのですが、他に活動を広げようということは考えていますか?

は:Logicって言うDAWを買ったので、これで色々できるなって思っていて。今後はこれで曲を作っていきたいなと思っています。みんなすみかさんが歌うオリジナル曲を聴きたいって言ってくれるので、頑張って作っていきたいなと思っています。夏に1曲くらいは作っていきたいですね。

す:もう夏終わっちゃったけど?(笑)

は:終わっちゃったけどね(笑)。冬だな、冬!

す:秋で!

は:もう秋(笑)。

す:私もいちファンみたいなものなので、楽しみにしてます!

K:すみかさんはなにかやってみたい活動はありますか?

す:これまではずっとイヤホンマイクで録音していたんですけど、マイクを買ったんです。なので、これでちゃんとした録音をしてみたいなーと思っています。

は:え!ほんと?助かる〜!

す:ほんと。あとは軽音に入ったことだし、ギターをちゃんと練習しようと思っています。弾き語りとかできたらいいな〜って。

K:っていうか、これまでiPhoneのイヤホンマイクだったんですか?それであの声??元々の歌声が相当いいんでしょうね、、、驚きです。聞いている人はあれiPhoneのイヤホンマイクだとは思ってないですよ、たぶん。

は:一応MIXしてもらったので、そのおかげかもしれないです。「蕣」はドラム叩いてくれた人がMIXしてくれたんです。

K:なるほどー。おかげさまで今日は色々謎が解けました。nanaの外からやってきたすごい歌い手さんとシンガーソングライターさんという印象だったので、すごく身近に感じられるようになりました。

は:ほんとですか?それは良かったです。

K:これからの投稿も楽しみにしています。今日はありがとうございました!

は:ありがとうございました。

す:ありがとうございました!


一度聞いたら耳から離れない名曲「蕣」。

既にnana外でたくさんのオリジナル曲をリリースし、様々な活動を行うアーティストさんなのかと思いきやなんと。ほぼnanaでしか活動していないというのに驚きました。

歌が好きなら歌い続けていれば何かが起こる。

そんな夢のようなことが本当に起こる時代になったんだなと改めて感じるインタビューとなりました。nanaがなかったら生まれてこなかった曲って、すごいですよね。

音楽や人にはそれぞれ背景があって、背景を読み解いていくと様々なドラマやストーリーが見えてきます。その上でもう一度音楽を聴くと聞こえる音が変わってくるものです。

インタビューをお読みになった皆さん、もう一度、はるみん。さんとすみかさんによる「蕣」を聴いてみてください。新しい音が聞こえるかもしれません。

取材・執筆・編集:編集長K

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