

ユーザーピックアップ Vol.18 まつり縫さん〜ケロケロは主旋律を際立たせる名脇役〜
Jun 06, 2019気になるnanaユーザーさんに突撃インタビュー!!
今月のユーザーピックアップは、ユーザー特派員で募集した「あなたの周りのケロケロ職人を探してください!」で推薦のあったまつり縫さんです。
Vo. まつり縫さん
推薦者:ももか@歌がすきさんのコメントより
ケロケロ職人…この方のケロケロは、カッコイイだけではなく、エフェクトで作り込まれたサウンド…かつ更に声で作るMIXみたいな構成…もう出会った時衝撃受けました。
nanaの可能性は無限大…
使い方1つで色々な世界を見せてくれる
女性なのにとてもカッコイイです。
更に高音は、綺麗で、尚且つ…低音でコラボみたいなカッコイイ声…驚きました。
目次
これぞまつり縫サウンド!Flamingoについて
ケロケロの歌い方のこつ
ケロケロは主旋律を際立たせる名脇役
ボカロ以外でも使えるケロケロ
ケロケロを使おうと思ったきっかけは?
オリジナル伴奏から生まれたオリジナル曲
こんなにクオリティの高い録音をする録音方法は?
nanaの楽しさとは
「お借りします」ではなく感謝のコメントを
これぞまつり縫サウンド!Flamingoについて
つじイヌ(以下つ):本日はよろしくおねがいします!
まつり縫さん(以下ま):よろしくお願いします。
つ:まず、まつり縫さんのサウンドを聴いて気になったこのサウンド、ケロケロを使って賑やかなサウンドで聴いてるだけで楽しくなってきます。
このサウンドは非公開になっています
つ:これ結構重ねてますね。コラボの履歴だけみると伴奏とボーカルのみですが、、。
ま:はい。
つ:調べてみると15コラボもされてるんですね!
ま:Flamingoは米津玄師さんが口で入れたボイパだったり独特の効果音が沢山入っている曲なので、それを声だけでどれだけ表現できるのか自分で考えながら作ってみました。前奏の部分だけで3,4回重ねて、次に主旋律を歌って、AメロBメロの効果音を入れ、ユニゾン、上ハモ下ハモと構成しています。
つ:まつりさんは音楽経験はあるんですか?ピアノ習っていたとか、学生時代に軽音楽部などに所属していたとか?
ま:そういう音楽経験は一切ないです。リコーダーくらいしかできません・・・(笑)
つ:音楽的な勉強はされていないでこういう音楽制作ができてしまうのはどういうことですか!?(笑)感覚的にできちゃうんですか?
ま:知識がないので感覚ですね(笑)
小学生の頃から歌を聴くのは好きだったんですが、なぜか歌を聴くとハモリのパートを歌う癖があって、それ以来、主旋律に対してどの音を出せばハモれるかが自然とわかる様になりました。
つ:それは凄いですね〜。僕なんか主旋律追いかけるので精一杯なのに(笑)
このサウンド、15コラボの中でいろんなエフェクトを使われています。これらは全体の構成にあわせて、どういうエフェクトを使えばこんな効果があるとか計算して選んで使っているんですか?いるんですよね(笑)
ま:基本、主旋律はなるべくノーエフェクトにサンシャインの響かないものが好きで、逆にそれが際立つようにコーラスにエフェクトを使って電子音的に人間味を消したりしています。どれとどれを使おうかというのを最初から考えている訳ではなく、とりあえず主旋律を歌ってみて、それからハモリを入れてエフェクトを選んでいく感じです。その上で、さらにどう重ねたら面白いかを色々試していきます。
ケロケロの歌い方のこつ
つ:ここでケロケロの歌い方のコツを教えてください
ま:あくまで私が歌いやすい方法になりますが、ケロケロを効果的に使うには、いかに譜面通りにのっぺり歌うかだと思います。
つ:のっぺり?
ま:はい、極端に言うとボーカロイドの初音ミクのような感じで歌うと綺麗に声が転がりやすいと思います。
ビブラートも細かい波より、一定の大きな動きの方がケロケロがうまくかかります。逆に細かいビブラートだと縮れてしまうので、自分がケロケロを使う時もビブラートはかけないことが殆どです。
つ:あと、よくケロるっていいますよね、極端に音程上げたりするときに出ると思いますが。
ま:そういうときこそ、喉を転がそうとしないで、単純に音程だけ合わせるような感じに歌うほうが節目が綺麗に転がります。
簡単に言うと無駄な力を抜いて真っ直ぐ歌えば綺麗にケロケロがかかってくれるという事です。
あと、ケロケロエフェクトをかけると半テンポ遅れて聴こえがちなので歌う時はテンポをほんの少し食い気味にすると尚良いと思います!
つ:今度是非ケロケロ講座をお願いします!
ま:(笑)
ケロケロは主旋律を際立たせる名脇役
ま:あと、ハモリでより効果的に電子音感を出したい時にオススメなんですが、ハモリをユニゾンにして重ねるようにしています。
具体的には、例えば主旋律を歌った後、上ハモリを入れたけれどそれだけでは心もとないなと思った時に、その上ハモリのオクターブ下をユニゾンで重ねる感じです。こうする事で倍音が生まれて電子音感が増すと思います。
つ:どれかサンプルのサウンドありますか?
ま:米津玄師さんの春雷が分かりやすいかもしれません◎
このサウンドは非公開になっています
ボカロ以外でも使えるケロケロ
つ:ケロケロはボカロ系の曲以外でも使われていますよね。ヨルシカさんの藍二乗とか。
このサウンドは非公開になっています
ま:主旋律を際立たせたい時に使っています。主旋律をノーエフェクトとかで感情的に歌って、対象的にケロケロで無機質なコーラスやハモリを入れると主旋律がぐっと前に出てくる気がします。
つ:ほんとうにケロケロ職人ですね〜(笑)
ところでヨルシカさんの曲もよく歌われていますね。
ま:はい、これもnanaをやっていなかったら知らなかっただろうなと思うんですが、nanaのユーザーさんがよく歌われているのを聴いて知りました。一夏の爽やかさや懐かしさや儚さをそのまま音で表現したようなバンドで、独特の世界観に魅了されています。
でも、自分の声質には合わなくてきっと他の曲なら歌うのを諦めるんですが、それでも歌いたいと思ったのはヨルシカさんと米津さんくらいだと思います。
つ:他のアーティストさんの投稿は一応シークレットでとって置いたりしないんですか?
ま:歌ってみて、翌朝聴いて、わー!ってなって消しちゃったり・・・nanaあるあるですね(笑)
ケロケロを使おうと思ったきっかけは?
つ:まつり縫さんは2016年にnanaに登録されていますね。
ま:はい、過去のアカウントは消してしまって、今のアカウントは3つ目になります。最初にnanaに登録したのは前のアカウントで2015年です。
つ:ケロケロを使ってみようと思ったきっかけはなんでしたか?プレミアム会員限定の機能なので、一旦プレミアムに登録しないといけないのでハードルは高かったかもしれませんが。
ま:nanaプレミアムが導入されて、ユーザーのみなさん全体的に様子見な感じだったと思うんですが、私も同様でしばらく様子を見ていました。
それからプレミアムにケロケロが追加されてしばらくして周りの方々の中でケロケロを使って投稿される方が増えるようになり、こんなことができるんだ!とワクワクして興味が湧いたので、一先ずは本契約の前にお試し登録で歌ってみました。
つ:じゃあ、プレミアムに入ったきっかけはケロケロ目的ですね?
ま:はい、一度無料で自分が使いこなせるか試してみてから、本登録しようかなと思っていたのですが、使ってみると想像以上にいろんなことができそうだとわかったので、それ以降は課金するということに抵抗はなかったです。
つ:プレミアムを気に入って頂けて非常に嬉しいです(笑)
オリジナル伴奏から生まれたオリジナル曲
つ:ここでケロケロから離れてnana活動についてお伺いしたいんですが、これまで投稿されたサウンドの中で、思い出のサウンドなどありますか?
ま:色覚モノクロームという曲なのですが、初めて自分で作詞作曲した曲なんです。
このサウンドは非公開になっています
ましやさんというピアノを弾かれるユーザーさんがオリジナルのピアノ伴奏を投稿されていたんです。こちらのサウンドに作詞作曲してもよろしいですか?とお伺いしてご承諾頂いて。そこから自分なりに考えた歌詞とメロディーで作ったものがこの曲です。
この曲をnanaのユーザーさんづてに広めて頂いて、多くの方にカバーして頂けた事をとても幸せに思っています。nana内の検索の予測変換で曲名が出ることを知った時はとても驚きました・・・!
つ:おー、ホントだ!検索するとすごい数出てきますね!
ま:ましやさんにこの曲の存在を知ってもらったのもちょっと時間が経ってからだったんです。nana公式の企画でオリジナルソングコンテストがあり、そこにユーザーさんが推薦してくださったのがきっかけでましやさんが聴きに来てくださいました。曲を作ってみようと思うきっかけを下さったましやさんにはとても感謝しています。
※ここでましやさんにこの曲について、最初の伴奏の制作エピソードやコメントをお願いし、ご返事を頂いたのでご紹介します。
「制作エピソードについては無いです!笑
本当に私が何の気なしにアップした伴奏にまつり縫さんが魂吹き込んで命を与えてくれたな、と。そうやって多くの皆さんに聴いてもらえる作品になるということ自体がnanaならではだと感じてます。」
こんなにクオリティの高い録音をする録音方法は?
つ:ちなみにnanaの録音はどうやってるんですか?外付けマイクとか、レコーディング用の機材とかあるんですか?
ま:スマホ本体の内蔵マイクのみで録っています。

つ:そうなんですか、何度も重ねて録られているのに(15回とか)音割れずにきれいにとれていますね。
ま:どうしたら音質を極力劣化させずに録音できるのか、自分なりに音量やマイクとの距離、向き等ありとあらゆる事を試して今の自分なりのスタイルになっていきました。
つ:通常、5回くらいコラボすると音が割れてくると思うんですが。ひとりで完結するのでボリュームのバランスをとれるんでしょうか?
ま:そうですね、最初に歌う主旋律はそれこそ物音が入らないように気をつけながら音量に気をつけています。プレッシャーに死ぬ程弱いので主旋律を録る時はいつもすごい緊張しながら歌っております(笑)
そして、一番こだわっているところは伴奏者さまの演奏されたサウンドの音量はいじらないを原則にしています。
自分の声のボリュームを調整する時に伴奏より大きくすると声と伴奏の重低音などのバランスが悪くなります。伴奏は投稿されたサウンドが一番バランスよい状態なので、伴奏に自分の声の音量をあわせるようにしています。
つ:なるほど、こだわりですねー。ちなみに録音は自分の部屋とかですか?
ま:主に車です。防音なので・・・(笑)
つ:周りに人が通ったり、不審な目で見られたりないですか。
ま:なので人気のないところまで行って歌っています。私は声量が大きいので家ではとても歌えません(笑)
nanaの楽しさとは
ま:自分は機械音痴なのでMIXやDTMは一生できる気がしません・・・(笑)
しかしnanaでは工夫次第でそういう世界に少しだけ触れられるようなきがして、そのワクワクと達成感が自分にとっての楽しさだと思います。コンプレックスである自分の声を好きだと言ってくれる人に出逢えたことにも感謝しています。
また、本家のアーティストさんと同じ曲を歌っているのに全然違った表情をしていたり、時には同じ曲と思えない程良い意味で自分の歌にしてしまう方に出会えたり、感動を貰っています。またコラボで輪が広がっていくのを聴いているだけでも楽しかったりします。
それから、歌う人がメインに思われがちですが、伴奏を投稿されている方々のクオリティーがとても素晴らしくて歌う前に伴奏を聴いて感謝と尊敬の念でいっぱいになります。
つ:こちらの曲は原曲とは違うまつり縫ワールドですね。しかし、ここまでできちゃうんですね、nanaだけで!
ま:これはケロケロを使った中で一番頑張った曲です。
このサウンドは非公開になっています
「お借りします」ではなく感謝のコメントを
ま:nanaは伴奏者さまのおかげで成り立っていると思うので、コメントにはお借りしますではなく、感謝や演奏を聴いて感動したことを伝えるようにしています。
つ:そうですね、それは本当におっしゃるとおりですね。決まり文句ではなく、一言演奏に対する感想や気持ちを伝えたいですね。
ま:自分がエアハモのコラボ用のサウンドを投稿した時に、「お借りします」よりも「楽しかったです」と言って貰えるほうが何倍も嬉しいことを身を以て感じました。
つ:演奏される方もそういって頂けると嬉しいですよね。美味しいものを食べたら作った人に美味しいと感謝の気持ちを伝えるのと同じですね。
今回推薦頂いたももか@歌がすきさんとそのサウンドについて一言頂けますか?
ま:ももかさんが私の歌を聴きに来てくださるようになったきっかけは無頼ック自己ライザーでした◎その曲は低音高音を使い分けて歌ったのですが、とくに機械っぽくというか電子音ぽくなるように工夫してみた曲です!
nanaをきっかけに低音を出すコツを自分なりに練習しまして、男性のようにとはいきませんが男性の音域も大体出せるようになりました。こういう曲調の時は低音のハモリを入れたりして音になるべく奥行きを持たせるようにしています。あと、冒頭のcity cityの部分の終わりをケロケロで早送りのように歌って遊んでみました 笑
その部分をももかさんが気に入ってくださってとても嬉しかったのを覚えています☺
オススメサウンド&ユーザー
つ:最後にまつり縫さんのおすすめユーザーさんとサウンドを教えてください。
ま:私のおすすめは麗音さん、サウンドは阿部真央の”側にいて”です。歌う為に生まれてきたような歌声を持つ人、自分とは真逆で、素の声一本で人を魅了する人です。発する音全てに感情が宿っているようで圧倒されます。
アイコンのイラストと恐竜🦕
つ:まつり縫さんのアイコンは自筆ですか?絵がお好きだということですが。

ま:はい、アイコンは自分で描いたもので、他にも趣味で下のようなイラストを描いています。
あと、とてもどうでもいい事ですが私のトレードマークになっているくらい恐竜が大好きです。推しです。🦕
つ:かわいいスマホケースですねー!これ、ご自分で作られたんですか!??

ま:はい、なかなか好みの恐竜のスマホケースに出会えずいっそのこと作れば良い!と自分でデザインしました(笑)
つ:欲しい!
ま:こちらで細々と作っていますのでもしよかったら覗いてみてください◎
つ:本日はお忙しい中、ありがとうございました!
ま:ありがとうございました!