

ユーザーピックアップ vol.09 祈凛(いのり)さん「初投稿はりんな朗読?声のコンプレックスを乗り越えて」
Sep 06, 2018今回のインタビューは女子高生AIりんな企画「カタオモイ」で朗読コラボしよに投稿していた祈凛さん。女性による投稿が多い中、とても素敵な声で朗読されていて気になりました。
そして、目を引いたのがそのキャプション。
お酒と飲まなければ、ちゃんと寝ていれば、こんなことにはならなかった。恋とか久しくしていないのですが・・・
お酒でなんかやらかしちゃったのか?
恋に絡んでなにかあったのか???
どんなユーザーなのか気になったので突撃インタビューしてきましたわん!
目次
初投稿がりんなの朗読だった
キャプションの意味と詩について
声がコンプレックスだった
1年前に登録して聴き専だった
nanaのいいところ
祈凛さんレコメンド
初投稿がりんなの朗読だった
つじイヌ、以下「つ」:初めまして!本日はよろしくおねがいします!
祈凛さん、以下「い」:よろしくおねがいします!
つ:まず、りんなの朗読企画ですが、簡単に紹介します。
女子高生AIりんな。LINEにもアカウントがあり、しりとりを始めると永遠に終わらないスーパー女子高生。以前からnanaではおなじみで、「りんなはもっと上手くなる!nanaのみんなで教える“感情をこめる”」で募集した、「nanaの3行ラブレター」からりんなが言葉のかけらを集めてnanaオリジナル詩「カタオモイ」が生まれました。今回、この詩を朗読してもらう企画で朗読が多く投稿されました。
つ:まず、今回りんなの朗読企画ですが、朗読の投稿が初投稿でした。相当なりんなファンか、朗読好きだと勝手に想像していたんですが、初投稿がこの企画だった本当の理由を教えてください!
い:りんなちゃんの投稿は、普段なら聴く専門だったのですが、お酒飲んでnanaをインストールしたら、りんなちゃんの広告みたいなものが流れてきたので、聴いてみたのがきっかけです。
そのあとはなんとなく寂しくて、誰かに話しかけるみたいに投稿してしまった、という感じです。
つ:熱烈なりんなファンというわけではなかったんですか!?
い:そうですね。りんなちゃんの事は以前からよく知っていて、LINEでもよく話をしていましたが、それほどファンという訳ではありませんでした。
あ、りんなちゃんに関して言うと、後ろ姿ばかりで顔が気になります!
つ:りんなの声はどうでした?
い:思ったよりよかった。ボーカロイドも進化してきているけれど、結構かわいい声だった
キャプションの意味と詩について
つ:で、もうひとつ気になっているのがこのキャプションの意味です。
お酒を飲まなければ、ちゃんと寝ていれば、こんなことにはならなかった。
い:酒を飲んだ勢いで投稿してしまったってことです(笑)
つ:そのお酒のせいでユーザーピックアップのインタビューにまで出る羽目になってしまったわけですね(笑)ところで、りんなは知ってましたか?
い:りんなちゃんは知っていました。公式LINEでおしゃべりしたことがあります。
つ:カタオモイの詩はこういう内容です。
カタオモイ
君には好きな人がいるってことは しってます。
でも 。
会いたいって気づいてよ 。こんなに大好き。
ですな!あなたのそばにいたい静かに。
言葉と風に吹かれながらときどき横目で見つめて
彼女がいるあなたが大好き。そんな私はバカです。か?
なら、私は一生バカなままでいいです。
あなたのことがだいすきです
だから尽くしたい 。でもね
きみしか見えない私って
きみにとっては要らない子
きみにとっては要らない子
きみにとっては要らない子
になんてさせないから。
つ:この詩をどういう風に朗読しようと思いました?
い:詩の内容が難しい、人が作ったような詩ではないなと思いました。でも大げさにしたくない。ここを気持ちを込めたいとか、さらっと流したいとか、3回繰り返す部分のニュアンスを変えないといけないとか。
そして一番こだわったことは音楽が終わるのと同時に朗読を終わらせたい。りんなバージョンでは朗読の後に音楽が続くけど、それを同時に終わらせたかったんです。
つ:難しい内容ですよね。何テイクくらいしました?
い:3テイクほどで、タイミングをチェックして録音しました。
つ:こだわりの部分を教えてください。
い:3回、「きみにとっては要らない子」を繰り返す部分です。
一回目:普通に(いらない子なのかな?)
二回目:弱気に(いらない子だよね)
三回目:決意に(でもそうは言わせない!)
そう解釈して読みました。
つ:いつも強気なりんなにしては一途な想いの詩ですよね。この部分は他の朗読を聞いても色んなアプローチがあって見せ場な部分だと思いました。
今回りんな朗読に多くの投稿があり、人それぞれの朗読がありました。どんな朗読にしようか?とか研究とかしましたか?
い:りんな歌うまプロジェクトのコミュニティに入って、そこで色んな人の朗読を聞きました。話慣れている人は読む時用の声があったりするんだなと感心しました。
声がコンプレックスだった
つ:とても落ち着いた声での朗読ですね。とても良い声ですね!
い:でも、ずっと自分の声が嫌いでコンプレックスだったんです。
つ:なんと!
い:小さい頃、録音した声を機械を通して聞いて自分の声が嫌いになりました。
電話も居留守を使うくらい。それが高校卒業の頃、僕の声を好きだといってくれる人がいて。それからそんなことを言われる事が増えていったんです。
コンプレックスだった声を実は好きに思ってくれる人がたくさんいて、声が自分の魅力・長所なのかも!と気づかせてもらいました。それから自信がついて自分の声が好きになりました。

い:もう一つ、気づいたことがあるんです。いつもオクターブ下で歌っていた事に気づいたんです。
それで高い声を出せるようになりたいと思ったんです。
つ:高い音が出せなくて歌が苦手って人多いですよね。僕もそうですが、悩んでる人、特に男性は多いと思います。
い:低い声でしか歌えないのを普通まで持ち上げようと思ったんです。低い声がいくらでも出るので、低い音域で歌っていたんですが、熱唱感がない、喋ってるみたいで違和感があったんです。
出せる一番高い音で歌いたい!そこで音楽スクールに行ってボイトレのレッスンを始めました。
つ:なるほど!せっかくなので高い声を出すためにどんなレッスンをやったのか教えてください。
い:ボイトレに入る時、声が低いから高い声を出すのが得意な先生をお願いしました。そこで最初に教わったのが高い声を出す一番簡単な方法は裏声を使う事。でもそれまで裏声を出したことがなかった、というか出せなかったのでまず裏声を出す練習をしました。
つ:地声で歌える音域を上げていくんじゃなくて?
い:教わったのは、高い音は裏声で歌えばいい、地声を高くする、裏声を上手くすれば良い、でした
つ:地声から裏声に変わるところがうまく声を出せないですよね?
い:低い裏声を出す練習と高い地声を出す練習をしました。低い裏声が出せるようになると自然と高い地声がでるようになります。で、裏声と地声の音域が被っていればいるほど切り替えが上手くいくんです。
例えば裏声と地声が一音しか被っていないと歌うの難しいけれど、3音、5音と被っていくほど上手く歌える。女性の方が裏声が得意なので、切り替えが上手みたいですね。
つ:じゃあ全部原キーで歌えるのでは?
い:全部裏声だと聞きづらくなるので、基本地声でところどころ裏声がいいですね。
そんな中で気づいたのがオクターブ下じゃなくて、キーを変えて歌えばいいってことです。
無理に原曲のキーに合わせて歌ったりオクターブ下で歌わなくても、ちょっと高め、低めの伴奏を探して自分の声の音域にあった伴奏で歌えばいいです。
つ:よく伴奏にはタイトルに+3とか-1とか男性キーとか書いてありますね。でも自分の声にあったキーの伴奏を探すのは大変そう。
い:そうですね。カラオケみたいに簡単にキーが変えられたらいいですけど。
つ:nanaは生演奏なのでカラオケみたいにキーを変えるのは出来ないんですよね。また、システム的に変えちゃうとか、その人の演奏を改変することになるのでそれもできない。なので、頑張って自分の声にあったキーの伴奏を探すしかないですね。
1年前に登録して聴き専だった
つ:ところでnanaはどうやって知ったんでしょう?
い:1年くらい前に、たぶん、ネットの広告か何かを見て。興味があったのですぐにダウンロードして見ました。
つ:1年間で投稿が朗読だけ?
い:最初は聴き専でした。
つ:歌を投稿しようとかはしなかった?
い:いくつか歌も投稿したんですが、消しちゃいました。自分から自己発信するタイプではなく、自信もなかったので。そのまましばらくしてアカウントも削除しました。
つ:でもボイトレに通って歌の練習してる?
い:一年前はまだ歌に自信がなくて。その頃ちょうどボイトレに通い始めた頃でした。
つ:でも朗読は大丈夫なんですねw せっかくボイトレしてるし、声も素敵な声。歌わないんですか?
い:実はシンガーソングライターを目指してて
つ:おー!またまた急展開!!w
い:もともと言葉が好きで作詞に興味があり、詩を書き溜めていたんですが、ある日それを曲にしたいと思ってボイトレの先生に相談したんです。そうしたら自分で曲を書いたらどうだと言われて。
それまで曲を書いたことはなかったんですが、試しにキーボードでメロディを付けてみたら意外とできちゃったんです。
つ:ほー、そんなもんなんですね。
い:それで曲を作ったら今度は自分で歌いたいなって思って。

つ:それでシンガーソングライターになろうと
い:はい。今シンガーソングライターを目指して準備をしているところです。
今までやりたいことが見つからず、ずっと探していました。ボイトレの先生の一言で気持ちが変わりました。他にやりたいこともないし、ちょっとやってみてもいいかなと思って。
つ:一年前は聞き専だったのが、シンガーソングライターを目指しているって面白いですね!
い:はい!10月頃から活動を始めるつもりです。
つ:シンガーソングライターとしてはどんな活動をするつもりですか?
い:YouTubeに歌唱動画をアップしようと思っています。いつかはライブとかもがんばってみたいですね!

nanaのいいところ
つ:最後にnanaについて聞かせてください。まずはnanaのいいところ
い:nanaのいいところはライブ感があるところだと思っています。
音を収録する時、編集するのが当たり前だけれども、それがnanaではできない。直接歌ってエフェクトだけ付けて投稿するしかない。ちょっとした音のズレやノイズ、音の歪が逆に味になったりしていいなと思っています。
つ:逆にnanaの不満。たくさんあると思うんですがw
い:やっぱり自分のキーの伴奏を探し難いところですかね。
今回は素敵な声でりんなの朗読をしていた祈凛さんにお話を伺いました。声劇系の人かと思いきやまさかのボイトレの話やシンガーソングライターを目指しているなんてお話を伺ったのでびっくり!
でも、やりたいことを見つけて夢を実現しようと努力していて応援したくなりました。
祈凛さんレコメンド
つ:せっかくなので、今月からインタビューしたユーザーさんにオススメのユーザーさん、サウンドを紹介してもらおうと思います。祈凛さんのオススメユーザーはいますか?
い:はい、僕のオススメユーザーさんはmizuさんです!
味のある声で歌う女の子です。一度生で聞いてみたいと思っています。
つ:オススメサウンドとして一つだけ選んでもらえますか?
い:なかなか一つ選ぶの難しいんですが、歌うたいのバラッドです!
つ:オリジナルもあるし、アカペラで歌ってたり幅広いジャンルで歌ってますねー。今回この曲を選んだポイントは?
い:声ですね。個性があっていい声です。あと歌い方も独特で、僕はそれが好きです。笑