【UA PROJECT】動物園

潜「あの人は…大丈夫かと」

柊介「でしょ？だから気をつけないとだよ！特に君ね！」

潜「ああ、身近にいますね…」 水色の髪の人

柊介「これを買えば金運が上がるなんて馬鹿らしい商法をしてきそうな人いるじゃん！」 水色の髪の人

潜「お金なくなるじゃないですか」

柊介「えぇ、そう？買ったら買ったで面白そうだけど」

潜「か、買いませんよ！」

柊介「あはは、君やっぱ面白いね、将来壺とか買わされないようにしてね〜まぁ、俺には関係ないけど〜！！」

潜「あんまり信じたくないですね」

柊介「そうだよね？俺はもしかしたら良からぬ人間サイドかもしれないよ？まぁ、信じるか信じないかは君に任せるけどね！」

潜「いや、言ってませんが…」

柊介「うん、そうだよ。だって........俺がいつ、平々凡々な善人側の人間だと言ったかな？」 冷たい微笑み

潜「そうなんですか？」

柊介「掴まれても困るしね、俺と仲良くなろうなんて自らを破滅の道に追いやろうとしてるようなものだよ？」

潜「ほんとに掴みどころのない人だなあ…」

柊介「うん、それでいいと思うよ」

潜「なら、褒められてるということで…」

柊介「さぁ？それは君の判断に任せるよ」

潜「喜んでいいんですか？それ」

柊介「まぁ、気にすることないよ。それが君という人間なんだからさ！」

潜「ならいいですが…」

柊介「多分？」

潜「ですかね？」

柊介「まぁ分かりにくいよりいいんじゃない？」

潜「ですよね…わかりやすいってよく言われます」

柊介「いや、俺じゃなくても分かると思うぜ？」

潜「図法だなあと」

柊介「え？まさか傷ついたの？」

潜「…」

柊介「あとは君の場合黙る。かな？」

潜「…」

柊介「ハイハイ、少し言われたら謝るかヘコむかなんて在り来りすぎる反応ありがとー？」 これが嫌がらせなのか本心なのか気まぐれなのか「演技」なのかは怪しいところであり分かるのは本人のみだ

潜「すみません」

柊介「分かってくれた？まぁ、ようは........そもそも君と俺は違うし少しでも似てるかも？なんて思ったなら........それは淡くて甘ったるい考えだよ！」 ハッハハと笑いながら

潜「…」

柊介「家がある時点で幸せじゃないかな？俺生まれてこの方親がいたことないし、家族関係で例え何かをあろうとも悪魔でも家族に変わりがない。君はその繋がりがある時点でもうスタートが違うんだよ？」 俺を慰めようとしてるのか友達なんてくだらないものになろうとしてるのかは知らないけどオレは君を信用もしてなければする気もない

潜「いや…僕は家系の話で…」

柊介「俺と君じゃ大いに違うし一緒にしないでくれない？君はまだ俺の領域まで入ってきていない、むしろ君じゃ入れない。君ごときの闇じゃ俺どころか碧ちゃんとも分かり合えない、偽善の塊で生きているような君と俺じゃ根元から違うんだよ、分かる？そもそも俺はクズから作り出されたクズなんだからさ。」

潜「僕も似たようなもんだと思ったから…すみません」

柊介「........よろしい。」 パチッとナイフを収め目は笑っていなかったが口元だけ笑って見せた

潜「あ、いや、すみません」

柊介「君、それは俺の存在を否定することになるけどその覚悟はある？」 今までの、彼とは比べ物にならないほど冷たく闇深い触れてはいけない箇所に触れようとしたことによる警告を出すように笑顔が消え手元にはナイフがいつの間にか握られていた。 誰しもが察する、触れてはいけない領域に触れようとしそれ以上触れるのであれば死ぬであろうことに。

潜「底辺ではないかと…」

柊介「そんなことあるさ！何せ俺は底辺だからね、変わりはいくらでも効くわけだよ、まぁ君には理解できないさ！」

潜「そんなことないですよ！」

柊介「俺ごときが長生きしても世の中の迷惑ってモノだよ。」 何故か楽しそうに笑うのだ

潜「そうですか…」

柊介「俺興味無いしそもそも不健康の塊だしね、今更手遅れだし！俺長生きする気はないしね。」

潜「ゆっくり歩くと健康だとか…」

柊介「んん？俺が早いんじゃなくて君が遅いんじゃない？」 碧ちゃんこれくらい余裕でついてくるよ？と