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【雄英高校特別科】花壇

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メンバー5
コメント236
およそ100本の花が咲く花壇。 普段は美化委員などが手入れしています
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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    七福「冷たいな!楽しんでるんに!まあいいや、怪我治すわな」 個性のうちの一つ[加護]で錬の傷を治す。 中の人(個性の詳細はコミュに)

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    > はなまる

    「ああいえ、すいません、失言でした。そのレベルまでにはなんだって受け止めますよ、という ただそれだけのことです」 お気になさらず、と言葉を吐く。とんがりコーンのCM――の歌?を歌い出した彼に少々ため息を吐いて。 「当初の目的は達成された――んですよね?でしたら元の場所にお帰りになっては……」

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    七福「そんなシリアスに受けとめんでもな…どう?これでとんがりコーンのCMでも一緒にやらんか?」 着ぐるみをかぶってとんがりコーンの歌を歌い出す。 七福はこんなやつ。

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    > はなまる

    ぼんやりと、プリズナーとして距離を縮めてきた 仄暗い過去を持っているらしい後輩を連想する。そういえばあの子 今日はご飯食べれたのかな。――まあ一朝一夕で改善出来ることじゃないのは理解しているけれど。少しでも進めることが出来たのなら、わたしとしては幸せだなと思いながら。 「碧ちゃんはそうでしょうね。……わたしは別に、なんとも思わないですし。希望があるのでしたら、何をするにも吝かではないですよ。死ねと言われたら死にます」 ぽす、と着ぐるみを被って「これでいいですか?」と問いかける。問いかけたあとに 実現に気づいたようで「あ、」と声は零しつつも。

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    七福「え、スゴイな…碧とか断固拒否るんに」 着ぐるみわたしつつ、この人いい人で優しくて面白いなーとか思っている。

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    > はなまる

    「え?はあ……」 なんだこの人、と思うのも仕方がなくなってきたのではないか。人間に面白みを求めるというのはかなり なんというか――不毛なことでは。とはいえ別に、どこまでやるかなんて自分でも分からないし。頼まれるままにやってみるか。 「ええ、良いですよ。着ぐるみを貸して頂いても?」

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    七福「面白くない!よし、わかった。このとうもろこしの着ぐるみをかぶって…」 無茶振りどこまでしてくれるんだろうと興味が湧いた七福

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    > はなまる

    「ク……?どうぞ遠慮なく」 苦心されることに慣れている訳ではないけれど、こういうことに慣れていないわけでも またなく。まして後輩のやることであるし、錬が拒む道理はないのだけれど。 「え……と、七福さんが宜しいのでしたら 受け取ってください……?」 もしや言い方に問題があるのかと考えた結果が これである。

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    七福「クプー!?」 予想外のリアクションだったのかわけのわからない言葉を発する七福。 クプーがマイブームらしい

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    > はなまる

    臨時収入の言葉と同時に、見覚えのある財布から札が抜かれる。見覚えのあるというより、完全にわたしの財布だ。……何円入ってたかな。あんまり覚えていないのだけれど、まあ。 「そうでしたか。その中身が何円かは曖昧なのですけど……ええ、まあ 満足するまで抜いてもらって結構ですよ」 どうぞ、と。別に、そこまでお金に執着しないし、まあいいか。

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    七福「大丈夫。臨時収入がはいった。」 錬の財布からお金を抜く

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    > はなまる

    「……あ、救急車」 これも彼の幸運が作用したのかな、と思いつつもとりあえず見送って。呟かれた優しいなという声に、目を閉じる。 「いいえ。わたしなんて、全然」 苦笑しながらも瞼を上げ、彼の方へ視線を向ける。 「転売、でしたっけ。ふふ、こう呼ぶと少し外聞が悪いですね。ジュースを売り捌きに行く、でいかがでしょう?」

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    七福「そうさな…お」 たまたま救急車が来たので隼を乗せて見送った。 七福「優しいなぁ…」 とか言いつつ錬が落とした財布を拾って懐にしまう。

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    > はなまる

    「治るとはいっても……いえ、やはり寝かせておくくらいはするべきだと思うので、なんとか……頑張ります」 ぐ、と気合いを入れ直す。流石に土の上は宜しくない。どうやって運ぼう。お姫様抱っことか、出来るかな。静かに腕をまくりながら考える。――が、転売という言葉を耳にして 少し留まった。 「え、……あ、ああ…… 七福くんの個性のせいですか。びっくりした…… 彼を運んだあとで宜しいのでしたら、わたしで良ければお手伝いしますよ」

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    七福「アイツは秒速で治るから大丈夫なんよ。つーかこれ運んでくれん?転売する。」 学校中の自販機のジュースが全部売り切れになっている。 七福が全部売切れにしたのだ。個性の激運で連続で当たりを出して買い占めた。

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    > はなまる

    (……あ、気絶した。というか別に、悩んでないんですけど、今は) もういいか、と手を叩いて障壁を消す。さてどうするか、と目を走らせれば、大量のジュースを手にした青い髪が見える。神仏七福――もちろん知っている。錬は同輩の名前含め 在校生の名前は把握している節があるので。そもそもの話 まず彼とは会ったことがあるし。 「七福くん。……ええ、少し暴れてしまいまして…… 彼を保健室に連れて行きたいのですが」 とはいえ、彼は荷物を持っているわけなので もちろん今の状態で隼を運ぶことは出来ない。さてどうするか。

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    隼「一生悩んでろ!インチキ女」 気絶した。 七福「ケンカしてら」 七福くん登場。大量のジュースを持っている

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    > はなまる

    「ぐだぐだと喚くな。耳障りですよ」 ――そもそも。 「あなたに一つ教えてあげましょうか。わたし、両親のことは殺してないんです」 乃岸錬の両親は、事件に巻き込まれて死んだ。もちろんそこに錬が1%も関わっていないと名言することは出来ないし、少なからず錬が原因だとは確実に言える。それでも、悪いのは錬ではない。事件を起こしたヴィランであるし。殺された現場に居合わせただけであって――個性の暴走も、両親の死をトリガーに発生したものだ。時間軸的には、全くの真逆。 「変わらないと言いましたね。……変わりませんよ。ええ、全く」 あなたを殺しますと名言してはいないのに。早合点してしまうのも、彼の癖なのだろうか。

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    隼「また殺すんだな!何も変わらないな!お前は変わらないよ」

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    > はなまる

    期待したい。期待するだけはタダ。だからなんだと言われそうなものだが。障壁の中で体を凍らせていく彼を見て、罪悪感がゼロだとは 嘘でも言わない。 「反省するなら、そこから出してあげますけど。どうしますか?」 柔らかな声で問いかける。どうだろう。期待したい、のだけれど。

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    隼「う!」 身体が凍っていく

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    > はなまる

    突進してくる彼を見て、ため息をひとつ。 「ひとつ、詰めが甘い」 ――学年の差も、不用意に煽るのも。その性格の悪さは、じゅうぶん逆手に取れるほどの性分だ。磨けば――ピーキーではあろうけれども――ヒーローとして役に立てる『性格の悪さ』になるだろうに。あまりにももったいない。 「ふたつ、頭が弱い」 弱いなら弱いなりに、努力を重ねる道もあるだろう。変わるかどうかは関与しないけれど、期待をするくらいは許して欲しい。さくりさくりと、道を歩む。 「方向が直進なのは、ちょっと期待外れでしたね」 突然だけれど。障壁というのは、バリアだという見方もある。特にわたしの扱うものは、中から出ることが出来るけれど、外から入ることは出来ないというシロモノだし。そういう使い方は出来ないと思っている人が多くても仕方がない。とはいえ。 「コントロール次第ではどうとでも出来るんですよね」 優秀でごめんなさいというよりは、いとこが厳しくてごめんなさいと言うべきか。この障壁で彼を閉じ込めることも容易だし――それに。 「ゴキブリの弱点、わたしはよく知っていますよ」 危害は加えない。それでも動きを止めることは出来る。 「――先に忠告はしましたよ」 後輩相手ですからね。心の中で呟いた刹那、彼の閉じ込められている障壁の中が吹雪き始めた。勉学は自分の助けになる。その通りではあるけれど。 (いとこがゴキブリ苦手で助かった……) そうじゃないと、ゴキブリの弱点なんて わたしは調べなかっただろうから。

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    隼「やってみろよ」 スゴイスピードで突進する

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    > はなまる

    「あなたがそう思うのは自由ですので、どうぞそうして自分の都合のいい解釈をしたまま無惨に人生を費やしてください。大事な後輩とはいえ、そこまで関与することはありません」 (――ええ、ええ。たとえ障壁を張ってあるとしても、壁にぶつかっては周囲の衝撃もあることだし) するり、と拘束をすり抜けて目を細める。さてどうしたものか。後輩に対して危害を加えるのは本意ではないし――こうも生きにくいだろう煽りを口にしている子を見ると、憐れみの感情さえ湧いてくるのだけれど。むしろこう、彼に触って 彼の中の酸素だけを捻り出してしまうとか、そういうことだって可能ではあるが。そういうのも、本意じゃない。 (確か彼の個性って……) 『ゴキブリ』。生きにくいのは個性の性質を引き継いでいるのもあるかもしれないな。ゴキブリの弱点ってなんだっけ。気温が低いと動きが止まるんだっけ?温度の調節とか、もうこの際しなくていいかな。 「警告だけ、させてくださいね」 「今そういった行動を止めないのなら、実力行使も辞さない考えですよ」

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    隼「言い訳だろ?死ね」 頭を掴んで壁に本気で叩きつける

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    > はなまる

    「うーん……万策尽きたというよりかは、あなたにいかにして傷を付けないかを重要視している、という感じですかね」 再三言うが。彼は錬の後輩である。錬は後輩のやることなら大抵は許せるし、受け止めることも出来るので。煽りを重ねられても殺そうとされても、あまり気にしない。同級生であればまた別だっただろうが。元来錬は感情のコントロールが効かない質であるからして。 「なので、あなたから来ない限りは あなたを傷付けるつもりもありません。ごめんなさいね」

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    隼「う…蹴りか…もう万策つきたのか?」 一度食らったものはわりと耐性がつく。 ゴキブリだから

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    > はなまる

    「お褒めの言葉、ありがとうございます」 ぐ、と首が掴まれる。息が出来ない――ことよりも、首にある神経が死滅していくことの方が重要だ。呼吸は鼻からでもできる。手を出された、というか殴られたとはいえ、彼も後輩。わたしが手出しできることもなく。さてどうしようかと思案する。再三いうが、これでも彼は15歳の新入生であって、わたしは最終学年であるので。正直負ける気は全くない。わたしの頭にあるのはいかに彼を無傷で離すかということだ。方法がないというわけではない、のだけれど。それでもこの方法は痛みが伴う。 「ほんとうに、やんちゃ」 喉を絞められているせいか、発音が少々狂っている。――なんて可哀想な後輩。あまりにも、詰めが甘い。 「さぎだけだとおもわれていたんですかね」 だとしたら、少し残念だ。す、と喉を絞めている腕を掴んで、思いっきり脚を上げて、回す。いわゆる回し蹴りというやつ。障壁は張っているので傷にはならないだろうが、腹に直撃はするはずだ。

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    隼「大層な自信だな…あ?両親に会わしてやるよ」 首を締めながら殴る

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    > はなまる

    「おや、近い」 ばちり、と燃えた髪の毛を掴んで離す。初手の初手だこんなもの。人体には水があるものだし、どれだけ汗をかかない人間であったとしても、その皮膚中の水分は必ず存在する。 「やんちゃですね、あなたは。……さて、次は何をやってくれるんでしょう?わたしの『詐欺』もどこまで通用するか、是非試させてください」 彼はわたしの錬金術を見たがっている。障壁は……まあ、花たちが巻き込まれるのは見たくないので、そこには一応張っておくとして。すっかり鎮火した髪の毛がちりぢりになっているのを見て、後で整えるかと楽観視してみる。

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    隼「おーさすが詐欺師。ならこれもかな?」 ライターで髪を燃やす

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    > はなまる

    ばしゃん。静かな花壇に響いた水の音。それから、ぽたぽたと自身の髪から落ちてくる水滴。一瞬だけ止まった思考と、唐突に回り出した頭の中。風邪を引いてしまったら、それこそ『彼』に心配させる――まあ、そんなことはないのだけれど。 「あなたが望む通りに、『濡れない』という事象を起こすことは出来ないのですが」 ぱち、と手を叩く。叩くと言ってしまうよりかは、擦る、と言った方が正確だ。錬金術の、本懐。物質と同じものを発生させる。ベクトルを変化させる。錬の、本質。ぱちぱちと火花が上がる。火花が上がって、炎が風に揺られて。焔にあてられた錬の濡れた姿が、瞬く間に乾いていく。 「ええ、まあ。詐欺師ですから、こうして『濡れなかったことにする』のは得意なんですよ」

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    隼「そうかそうか…」 花壇用のバケツの水を頭から大量に浴びせる  隼「お得意の錬金術で濡れないんじゃないのか?なあ?インチキ女!」

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    > はなまる

    随分と、まあ。煽りというものがお好きな様子で。少々驚くけれど、その域は出ない。両親のことに触れたにも関わらず、興味がない、だなんて。相手に怒って欲しい――違うな。やっぱり相手を怒らせるのが趣味、ということだろうか。生きにくそうな趣味をしている。そういうのが好きな人間は、こういう正義を生む場所じゃなくて、ヴィラン側の方が多いだろうから。 ……それにしても。 「錬金術は詐欺、わたしは詐欺師、とは。現在の医療器具は錬金術の研鑽からのし上がったこと、ご存知ではないんですね。煽るしか脳のない弱いお頭(つむ)できちんと覚えていてください?」 悪意には悪意を。煽りには煽りを。あと単純に、錬金術の先人方を馬鹿にするような言動にちょっといらついただけ。 「――それから。わたしの友人を褒めて頂いて、ありがとうございます。彼は優しいですから……そう言って頂けて、わたしもありがたいですよ」

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    隼「はい、で?お前の両親なんかどうでもいいんだよ。錬金術?詐欺だろ?詐欺師一人が死んだところで誰も悲しまないよ。あ?なんか遺体処理した友達がいたっけ?よかったね、処理してくれて」

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    > はなまる

    第一声の酷さといったらなかった。酷いというか、惨いというべきか。あまりにも無惨。悪名高いと言ってはなんだけれど、錬の耳にもその噂は届いていた。黒光隼。なるほど、こういう男だったのか。うん、と頷いて頭の中を整理する。まずは今の発言。多分、トラウマであろう噂を口に出して、激昂させるか動揺させるかが目的のセリフだろう。――ちょっと思ったのだが、全校生徒分覚えているのだとしたら、彼の頭の良さはかなり上の方にあるんじゃないだろうか。 閑話休題。次に事実確認。まず、わたし自身は両親を殺していない。いや確かに、わたしのせいで死んだということは否定しない。むしろそう思ってはいる。でも直接ではないし、罪に問われてもいない。あの件で最も悪いのは、その事件を起こしたヴィラン側であることに間違いはない。 次。これでも彼は、わたしにとっては後輩だということだ。 「ひどく可愛い挑発を投げかけてくるのですね。戦いたいというのでしたら、そんなことを言わずとも いつでも受けさせて頂きますけど」 わたしのこれは、あくまでも『後輩』に対する教育が目的だ。……そうだろう?あとは少しだけ、両親――死人に対する尊厳というものを覚えさせるため、かな。

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    はなまる
    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    隼「んー?人殺しが訓練か?何だったか?両親を殺したんだっけか?のうのうと学校生活して、恥ずかしくないんですか?ええ?」

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    さて、と四肢に力を入れる。漲るとまではいかないが、それなりに身になっているであろう授業の成果。あといとこのスパルタ訓練と、メンタル的なあれやこれ。どうも感情の起伏とともに個性のコントロールも手放してしまうらしく、それなりに『そういうの』を鍛えることもやってきた。個性の複数持ち――ここに来るまでは特殊だったそれに関して、多少思うことはあるけれど、この場所に来てからはそれもあまりなく。というのも、少なからず個性を複数持っている生徒もいるからという事実もあって、なんなら入学する前よりも、わたしはのびのびと人生を謳歌出来ているような気がしていた。 (――さて) とはいえこれでも最終学年。近付いてくる気配を無視することも出来るはずがなく、出来るだけ自然に見えるように振り向いてみる。 「どなたでしょう?なにかわたしに用事でも?」
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    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    碧「………別に迷惑とは思ってねェけど。寧ろ………………。」 何かを言いかけ口を閉ざす。 碧にとって自分の知らない所で誰かが傷ついたり倒れたり体調不良を起こしたり等…それら全てが嫌なのだ。確かに彼女とここまでの友好、信頼を気づくのは並みの人間では難しいが一度気づいたものはけして崩れない。だからこそ、手の届く範囲なら助けたいと願う、ここ最近そう思うようになった。 が、それを面と向かって言えるような、度胸はまだなかったらしく明らかに口を閉ざした。 どことなく言いにくいような恥ずかしいような様々な感情が芽生えはしたが見なかったふりをして今は今後を考えることにした

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    > 疾風怒濤(シップウドトウ)

    先生出張。なるほど分かりやすい。単純明快かつなんの装飾もないシンプルな記号だ。そうか出張か。タイミング悪いな、とぼんやり考える。先程やはり重かったのか何やらを使って一式すべて運んできた後輩を見る。氷水につけて絞ったタオルを差し出す彼女からそれを受け取って額に当てはすれど、こうして彼女が甲斐甲斐しく世話を焼くことなどあっただろうか?答えは否、少なくともわたしの前ではこんな世話などしたことはなかったはずだ。 「ありがとうございます、碧ちゃん。迷惑をかけますね」 ぽつり、と呟く。いや本当に。彼女にとっては不慣れであろうことをさせてしまって申し訳ないとは思う。本当だ。これが真意、これこそが真意。まあ真意だからといってなんだという話に帰結するわけだが、彼女の休憩を邪魔してしまって悪いなという気持ちもあるのだ。

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    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    碧、ついにズルを覚えたのか温度に加え重量すらベクトル操作で軽くするか始末。 バケツに水入れて氷入れてタオル…この、重量を彼女は持てないようだ。 持てるには持てるが時間がかかる。が、正解だろう。 廊下をはや歩きで駆け抜け先輩の元に到着する、わずかに口が動いていた気がするがこの距離では何を言ったかは読み取ることができなかった。 先輩の近くで止まりとりあえずバケツを下ろす 碧「先生出張。」 それだけ伝えてとりあえず一息。 そのあと氷を、入れてある水にタオルをつけ絞り差し出す。 とりあえず屋内に入りたいがまずはタオル…というのが碧の思考のようだ

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    > 疾風怒濤(シップウドトウ)

    す、と瞼を開ける。先程より少しは楽になったが、今度は木陰のせいで尾骶骨に鈍い痛みを感じるようになった。くるりと辺りを見回せば、そこまで時間も経っていないようだった。証拠に碧もまだ帰ってきていない。おそらく保健室に先生を呼びに行ったか、物を取りに行ったかしているのだろう。先生が居るならまだしも、物を取りに行っているのであれば、それなりの重量はあるだろう。あの子持てるのかな、とふと思いが浮かべば、わたしは行かなくていいのかと不安になる。行かせているのはわたしだ。何を阿呆なことを考えているのだ。あああ、と頭を抱える。 「碧ちゃんほんとにすいません……」 ここで謝っても本人に聞こえるはずがないことを知りながら、それでもぽつりと呟いていた。誠意、というやつであった。

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    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    碧「………………マジか。」 保健室につき眉間にシワを寄せる、タイミング悪く保健室の先生は出張、そして悲しいことに鍵がかかっており開かないときた。少しの怪我なら確かにそこらの先生でも対処可能だしな…と内心感心しつつさて、どうしたものか…と頭を悩ませる。 熱となると屋内に寝かしたい所なのだが…保健室は空いてないしな…と思い悩む。 再度開かないか試すがやはり開かない。 壊してもいいのだがあとで知られたら何を言われるかは想像がついたため壊すという選択は消えた。まぁ、少し前の彼女なら蹴破っていた所ではある。 碧「………。」 チラッと準備室の方に視線を向ける、ごく稀に開いてることがあるのを、碧は知っている。 手をかけると案の定開いていた、中に入りタオル、氷、 水、等をバケツにいれ、ベクトル操作で温度を一定に保ち運び出す。 これくらいの重さなら持てなくはない。…はず。 持つものをもって先輩のもとへと戻ることにした

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    > 疾風怒濤(シップウドトウ)

    す、と視界の隅に差し込まれたポカリスエットを認識して、ぱちぱちと目を瞬かせる。間近にある自販機のポカリスエットは何円だったっけ、と考えてみても、さっと値段が浮かばない。そのあたり本当に体調が悪いのだろう。先程まではとくに酷くなった様子もなかったのに、認識の力は凄まじい。プラシーボ効果なんかもその一例になるのだろう。水分はとれと言ってくれた後輩の、常のそれよりも早い速度の歩き方に、くすりと思わず微笑みが落ちる。ごめんなさいと呟いた声は掠れて、もうずっと遠くにいる後輩に届くことはない。ああ本当に情けないところを晒してしまった。なんだったらそのまま保健室に直行すれば良かった。キャンディを渡すのと引き換えになるのがわたしのこの醜態なら――いいや、まあキャンディを渡す方が大事ではあったのだ。そこを気にすることはないけれど、それでも。 「ずいぶんと、うちとけた、よなあ……」 もうずっと、仲良くなることはないと思っていた。家庭環境、性格、状況把握、口調。その諸々を考えた時、少しの恐怖が雨になって、雫になって、わたしの小さな心臓に落ちたあの時。思い返せばはるか遠く感じるけれど、そこまで昔というわけでもない。あの時よりも随分と雰囲気の柔らかくなった背中を見送って、少しだけなら、と空気に甘えてまぶたを閉じた。

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    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    碧「ン。」 座ったのを確認して近くにあった自販機に向かいとりあえずポカリを購入するため小銭をいれ購入後先輩の横にポカリを置く。 碧「辛かったらそこ、木陰だし横になっても平気だろ。水分は取っとけ、ンじゃ行ってくる。」 慣れているのか指示だけして保健室へと向かう。その足取りは普段速い碧だがそれより速いものだった。 本来なら走りたいところでとあるが先輩の目の前で走り出すとまた気を使い始めるのが目に見えているためはや歩きだ。 保健室に、向かう道中いくつか授業中の教室を横切ったが気に求めず保健室へと向かう。

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    > 疾風怒濤(シップウドトウ)

    折れる様子のない後輩に視線を向ける。ここでわたしの何がダメだったかというと、自分が彼女の先輩だから、という理由に他ならない。何の因果か知らないが、わたしは『後輩』という人間に無条件に弱くなる人種らしかった。らしいというかもう自覚している。同級生より後輩の言うことを聞く方が圧倒的に多いのもそうだし、他も然り。自分のプライドと後輩の言った言葉を天秤にかければ後者に傾くのは自明の理ではないだろうか?いやそうに違いない。反語を使うタイミングではなかったろうに自問自答を繰り返しているこの現状に頭がエラーを吐いている。 「それじゃあ、ええと」 なんとなく喉に手を当てる。声が掠れているらしい。乾咳をいくつか吐いたのち、ああ頭が回らなくなってきているなということに気が付く。間違っても彼女に移してはいけないなと思うところはまだ正常なようで、無意識のうちに彼女から少し離れた場所に座ったようだ。まるで自分の体が自分のコントロールを離れたようだった。幾度か経験はあるが、まさか学校で熱を出すとはな、という気持ちだった。 「休憩中にごめんなさい。しつれい、しますね」

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    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    碧「………道中でぶっ倒れる方がヤベェと思うけど。それにこの時間は他に生徒が占領してる可能性もありやがるしな、様子だけ見て先生がいりゃ呼ンでくるって意味でも座れ。」 どうやら碧も折れる気は無いようだ。 どことなく心配でなんとなく目で追うようなこの先輩が熱をだしまっすぐ保健室にいける保証がどこにあろうか。 確実に転倒はするだろう。 という確信が碧の中にはあった。それに行った先に先生がいなきゃ、生徒が居座ってれば本末転倒であり行く宛をなくすことに直結するだろう。

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    > 疾風怒濤(シップウドトウ)

    ただでさえ痩けているこの後輩のことだ、再三言うがわたしだってそこまで体重があるわけではないけれども、その問題とは別の場所にある問題として彼女はわたしを持ち運べない。可能性の話で言えばそれもありえる――いつか見た『個性』があるのならば出来ないとは言い切れない――が、少なくとも現時点では無理だ。可能性の有無の話ではなく、そのパーセンテージが上か、下か。座れと言われたとはいえ、そこまで彼女に迷惑を掛けることも気が引ける。なにせ個人的にもグルーブ的にも可愛がっている後輩である。最早手遅れという感じすらあるとはいえ、これ以上わたしの情けない姿を見せる必要もまた皆無だ。 「ああ、いえ……そこまで遠くありませんし、大丈夫ですよ。一人で行けます」 迷子属性が付いているわけでもなし、今のわたしにある状態変化はいわゆる熱、やけどくらいだ。何やらのソシャゲでもある通り、やけどくらいで行動を制限されることはない。ああでも、あのクラスメイトにくらいは着いてきてもらった方が良かったかもしれないな、と思いながら一瞬の頭痛に目を瞑る。開いた視界の中で保健室をぐるりと探してみて、やはり保健室くらいなら自分一人でも十分だろうという心持ちを新たにした。

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    > 𝘏𝘢𝘫𝘪𝘮𝘦 𝘚𝘩𝘪𝘰𝘯𝘰

    碧「………熱はあるな。」 ボソッと呟いたあと少し考える、ここから保健室まで流石に先輩一人で行かせるほど薄情ではない、とはいえ道中で倒れられたら運べる自身はもうとうない。 あまりの細さに人一人抱えることができない、むしろ自分よりはるかに小さい子供すらギリギリのような碧。明らかに個性で重さのベクトルを調節して軽くしなければ運べないと察ししばらく固まる。 碧「…………とりあえず…座れ。」 熱がある状態で立たせるのは気が引けたようだ

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    > 疾風怒濤(シップウドトウ)

    ぴとり、と額につけられたてのひらが冷たい。常人であれば固形物を消費して体内の機関をきちんと動かした結果、体温が上がっていることに帰結するのだけれど、彼女が消化しているのはコーヒーで、時折サプリメントである。体温も常温も、普通の人間よりは低いのだろう。というかそれよりも、なんの躊躇もなく反射を解いた挙句わたしの体に触れた彼女に対して、あまりの驚きの方が勝った。こちらは、なんとなくしていた躊躇のせいで、自分から触れることが出来なかったので。 「碧ちゃん?」 立ちくらみという言葉に反応してからこちらまで、少しの時間を無言で過ごした彼女に対して、少々首を傾げる。心配してくれるのは嬉しいが、それこそもし熱があった場合、誰かが周囲にいるというのはわりと厳しい状況ではある。反射を持つ後輩であるから、それなりの安心感はあるのだが。 ――ああ、けれど。いつだってわたしを止めてくれる友人の手のひらも、こうして冷たかった。思い出す。思い返す。決して美しいだけではなかった記憶のことを。……だめだな、やはりただの立ちくらみではなくて熱だったのだろうか。自覚した途端に視界が潤んできたのは、熱特有の暑さによる涙のためなのだろうか。は、と浅い息を吐くが、後輩の前で情けない姿を見せる訳にもいかない。