WEBサイトからの投稿における「自動音量調整」機能 導入について

Nov 30, 2021

日頃よりnanaをお楽しみいただきありがとうございます。

2021年11月30日(火)より、ボーカル等をコラボした際の音割れを防ぐことを目的に、WEBサイトから投稿されるwav音源を対象に「自動音量調整」機能を導入いたします。

本機能導入の背景について

nanaは、どんなサウンドにも気軽にコラボできることが楽しみの一つでもあります。全ての投稿の一つ一つがユーザーのみなさんの作品であり、特に伴奏サウンドについては、曲想や制作されるユーザーさんによって音量のボリュームも様々。nanaにおいてはそれも個性の一つとなり、魅力です。

2021年4月のステレオ化において、特に伴奏制作ユーザーさんからは「待ってました!」という喜びの声を多数いただきました。自分が作り上げたサウンドをステレオのまま投稿できるのは嬉しいものです。(本当にお待たせしました。)が…実は…ここで一つ問題が起きてしまいました。頑張って作ったサウンドをより良い音、より大きな音で届けたい気持ち故だと思いますが、歌が入る隙間のない最大音量・音圧の伴奏サウンドが増え、「ボーカルをコラボ(録音)すると音が割れる(歪む)」というユーザーさんからの声も増えてしまったのです。

音割れについては、もちろんアプリ側でまだまだ改善しなくてはいけない部分や、歌う際のマイクの位置や音量調整の難しさから起こる事もありますが、伴奏に隙間がないことで真っ先に起こる現象でもあります。

ここで、下記の図を見てみてください。
これは波形と呼ばれるもので、音を画像で表したもの。上下の幅(振幅)が大きいほど大きな音です。

最初にお見せする波形は、伴奏のみ録音された音源です。

①伴奏のみ(隙間あり)

この四角い枠を「箱」として、箱に荷物を詰めることを想像してみてください。通常の伴奏は、上図のように、歌が入るよう箱に隙間が作られています。

ところが伴奏のみで箱をいっぱいにしてしまうと歌が入る隙間がなく、結果、全て入らないまま蓋を閉める=潰れる=音が割れる、という現象が起こってしまいます。

調査をしたところ、ステレオ化以降、伴奏のみで箱がいっぱいとなるサウンドが増えていました。例えば下記のような波形です。

②伴奏のみ(隙間なし)

伴奏だけで箱がほぼいっぱいになっており、歌が入る隙間がなさそうですが、ここに歌でコラボしてみると…

③歌+伴奏

箱に入りきらない分が潰れてしまいました。これが”音割れ”の状態です。

それならば歌が入るよう全ての伴奏に隙間を作ればいい。とはいえ、この隙間の空け方も制作者の環境や曲によって異なります。これからも気軽に投稿していただきたいため、隙間の空け方に一律の制限や数値を設けることも難しい…。

そこで、音量感(これを”ラウドネス値”と言います)の基準を作り、nanaがみなさんの代わりに適切な隙間を作るための音量調整を行うことにしました。

WEBサイトからアップロードされたサウンドは、投稿時に自動音量調整されます

WEBサイトからアップロードするwavサウンドに限り、音量感が一定の基準値を超えているサウンドは、投稿時に基準値まで音量感を下げる処理が自動的に行われ、隙間が作られるようになります。

▼WEBサイトからのアップロード方法については下記をご覧ください。
DTMユーザー必見、WEBサイトから音源アップロードが可能に!〜投稿サウンドの作り方〜

歌コラボを含むスマホアプリからの投稿は変わらず楽しめます!

WEBサイトから投稿される伴奏音源に歌が入れられる隙間(余白)が作られることで、スマホアプリから歌や楽器でコラボをしても、音が割れにくいサウンドを作り上げることができるようになります。

また、今回自動調整されるのはWEBからのアップロード(wavデータ)のみです。オーディオインターフェイスを使用する場合を含め、スマホアプリで録音・投稿される場合および、GarageBandからの投稿は自動調整されません。今までと変わらず、録音・投稿をお楽しみください。
※録音時、アプリ内のピークメーターが赤にならないよう入力レベルの調整には引き続きご注意くださいね。

▼音割れを防ぐ録音方法については、下記の記事も併せてご覧ください♪
適正な音量で聞きやすいサウンドを作ろう!〜投稿時の音量調整〜

自動音量調整機能 仕様詳細

WEBサイトからアップロードする際、wavデータの音量感(ラウドネス/Integrated Loudness)が基準となる値を超えていた場合、基準となるラウドネス値と等しくなるようボリュームを調整します。

基準となる値は下記の通りです。

ラウドネス(Integrated Loudness):-14.0LUFS / LKFS 以下

投稿音源のラウドネス値が-14.0LUFS/LKFSより大きい場合、投稿時に-14.0LUFS/LKFSとなるよう自動的に調整されます。

※投稿サウンドのラウドネス値が基準値より小さい場合は自動調整は行われません。また、ラウドネス調整以外の処理(EQやコンプ・リミッターなど)を行うことはありません。本機能はボリュームの自動調整をするのみであり、投稿いただいた波形に手を加えたり、音質が変わるものではありません。

※適用されるのは2021年11月30日(火)以降に投稿されたwavサウンドからとなります。それ以前に投稿されているサウンドについては、自動調整は行われません。

ラウドネス値って何…?分からなくても大丈夫!

こちらは主に伴奏制作者のみなさんへ。ラウドネス値は、通常”ラウドネスメーター”と呼ばれるもので測るのですが、DTMで音楽制作されている方の中にもそれを所持していない方、持っていても見方が難しい…という方も多くいらっしゃるかと思います。

でも大丈夫!

簡単にいえば「音量が大きすぎるwavサウンドはnanaが自動的に音量調整をして、コラボしても音が割れにくいよう隙間を作るよ!」ということです。
ラウドネス値が分かる方は上記基準を目安に作成いただき、難しい方はnanaが代わりに音量調整を行いますので安心して今まで通り投稿を楽しんでくださいね。(以前から隙間を作るよう調整いただいていた伴奏制作者のみなさま、いつもありがとうございます!)

※本機能は、すでに音割れしているサウンドを改善・調整できるものではありません。引き続き、伴奏制作時のピーク値はご注意ください。

今回の自動音量調整機能導入により、ボーカルが歪みにくい、綺麗な音のままコラボできるサウンドが多くなることで、みなさんのnana生活がより楽しいものになることを願っています。

今後ともnanaをよろしくお願いいたします。

※識者の皆様へ:一般的なnanaユーザーさんを対象に記述しているため、理解を深めて頂けるように噛み砕いて説明している部分が多くあります。nanaはスマホ一つで元音源の上に歌や楽器演奏をコラボ録音できる特殊な仕様のため、一部解釈に齟齬が出る部分があるかと思いますが、音響機器・音楽制作への理解を深めるための記事ですので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

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