ボイストレーナー田原先生の「nanaで歌うまボーカルレッスン」vol.3 〜声帯のストレッチ・エクササイズ〜

July 30, 2018

 nanaユーザーのみなさんこんにちは!ボーカルスクールVOAT講師の田原です!

春からスタートしたこの誌上レッスンも今回で第3回目を迎えます。今回は前回の呼吸のトレーニングに続いて、声帯のトレーニング法の入門編をお届けしたいと思います!!


声帯のしくみ


まずは具体的なエクササイズの前に、声帯のしくみについて簡単にお話ししておきたいと思います。

声帯はいわゆる「のど仏」の中に入っている発声のための器官です。

「声帯を鍛える」という表現をすることがありますが、実は声帯自体は筋肉ではなく靭帯(つまり筋のようなものですね)なので、それ自体を鍛えるということはあまり現実的ではないと思います。

声帯の周りには様々な筋肉が存在していて、それらの正しい使い方を覚えていくことが、声帯に関するトレーニングの主な目的となります。声帯の周りにはなんちゃら筋がたくさんあって、それらが色々な声を作るのに役立っているわけですが、そのあたりの難しい解説はインターネットや本でたくさん見ることができるので、ここではバッサリ省略して、本当にシンプルな説明にしておきたいと思います。


声帯は左右一対になっていて、その左右の声帯で作られる発声のためのスペースを声門と呼びます。

通常、呼吸をしているときはこの声門は開いています。そして発声をするときには、この声門を閉じて、そこに空気を当てることによって、草笛のような要領で声帯を振動させ音を出します。


つまり、発声のトレーニングにおいては、声門の閉じ方をコントロールすることが、非常に重要な項目の一つということです。


声門の閉じ方が強すぎたり、あるいは弱すぎたりすることで、声に様々な影響が現れます。また、同じ閉じるにしても、どんな筋肉を使ってそれをするかによって、声の状態は変化します。

これらのコントロールをきちんとできるようになることで、出せる声の幅を大きく広げることができると言えるでしょう。

声帯


少し話はそれますが、声のトレーニングをする際、それを難しくしている理由の一つに声帯が目に見えない場所にあるという問題があります。


たとえば、「なんちゃらボイスを出すにはなんちゃら筋を動かして…」と説明されても、その筋肉がどこにあって、どういう動きをしているかを実際に目で見ることは、専門的な機械を使わない限り不可能なわけです。


そこで私たちトレーナーは、耳から得られる情報で生徒さんの喉や体の状態を判断し、アドバイスをしていきます。

さらに、そのアドバイスも、喉の中が目で見えない以上、イメージを使ったアドバイスをたくさん使うことになります。それは、こういうイメージで発声をすると、この筋肉がこう動いて、こういう音が出る、ということをトレーナーがわかっているからです。だからこそ、ボイストレーニングは専門家にきちんと見てもらうことが大事なんですね。


声帯のストレッチ


声帯に関するトレーニングは通常、一人一人の声のタイプによって、行うエクササイズの内容が違ってきます。なので、ここでは誰でも手軽にできる簡単な声帯のストレッチ法をいくつかご紹介したいと思います。

歌う前のウォーミングアップなどにぴったりなので、ぜひやってみてください!


リップロール・タントリル

リップロールは唇をぶるぶる震わせるもの、タントリルは舌を使ういわゆる巻き舌です。

これらはそれぞれ少しずつ効果や目的に違いがあるものの、ウォーミングアップなどではよく使われます。主に口周りや舌の脱力、また呼吸の安定、声帯のストレッチなどが目的です。

これらを使って次のようなエクササイズをしてみましょう!もしリップロールやタントリルができない人はハミングでやってみてください!


リップロール・タントリルを使った音階練習

 最初にお手本が流れて、そのあとピアノの伴奏が流れます。音声に合わせて声を出してみてください。

 男性用:


 女性用:



ファルセット(裏声)

ひと昔前までは、ファルセット(裏声)はあまり使うべきではなく、基本は地声で発声すべきだという先生もいらっしゃいました。

ですが近年はファルセットを積極的に発声に取り入れることが多くなってきています。

高音域の発声に限らず、裏声を出すための筋肉の働きが発声に重要であることが研究によってわかってきたことが理由だと思います。ここではファルセットを用いた声帯のストレッチをやってみましょう!


ファルセットを使った音階練習

 高音から始め、徐々に低い声までファルセットを下げていきます。地声になってしまわないように気を付けましょう。

 男性用:


 女性用:


サイレン

低い音から高い音までストレスなく出せるようになるために、地声と裏声をスムーズに行き来する練習をしてみましょう。

まず始めはリップロールやタントリルで、その後、あくびの真似をしながら「ホ」という音を使って練習してみましょう。


お手本の真似をしてみましょう。

スタートはきちんと地声で、てっぺんはきちんと裏声で発声できるようにトライしてみてください。大きな声で行わず、話すくらいの音量で行うのがポイントです!

 リップロールVer:


 ホーVer:


 


こういったエクササイズは様々なバリエーションがあります。先ほどもお話しした通り、一人ひとりにあったトレーニングがありますので、もし興味のある方はぜひレッスンを体験してみてくださいね!


次回は共鳴についてお話ししますので、楽しみにしていてくださいね!!



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ボイストレーナー田原先生の「nanaで歌うまボーカルレッスン」vol.6 〜音程を良くするエクササイズ〜

ボイストレーナー田原先生の「nanaで歌うまボーカルレッスン」vol.7 〜歌のクオリティを左右するリズム〜


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田原伸浩 http://nana-music.com/users/6500217/ ヴォーカルスクールVOATボイストレーナー。年間数百名のレッスンを通して蓄積したノウハウを元に、一人ひとりに合った発声や歌唱の方法をご提案しています。個性を損なうことなく、より魅力的な歌唱ができるように、ご希望を伺いながら理想に近づいていくためのお手伝いをさせていただきます。歌を始めたい、もっとレベルアップしたい、個性をなくさず声を良くしたい、個性を見つけたい…などなど、歌に関する悩みがある方はぜひレッスンにいらしてくださいね! http://www.voat.co.jp/

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