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九重なゆ

2017/2/09

お手本
http://nana-music.com/sounds/0249cbc6/
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菓子売り:「妖町の菓子売」

お嬢さん:「おひとつください」


(曲入り)
菓子売り:「名誉(めいよ)、名声(めいせい)、
誉望(よぼう)、信望(しんぼう)、
英名ではプレステヰジと言ったかな
これらは菓子のように甘く
また麻のように中毒性が高い」

菓子売り:「お嬢さん、君は何を望むんだい」

お嬢さん:「私に地位と名誉をください…!」


(三味線入り)
菓子売り:「それでは
何度も何度も苦労を重ね
作り上げたウエハース

見た目はシンプルでも
中味がたっぷり詰まったシュークリーム

繊細な工程とその個体から溢れる
力強い甘みを持つマカロン

ご要望とあらば、なんでもござれ」


お嬢さん:「私が一声かければ
赤だったものも青になる!

やっぱり名誉こそ力よ
私に逆らう者なんて誰1人いないわ!

嫉妬の声も真似する人も利用する人も居たけれど

私は幸せよ

ほら早く 次の菓子を寄越しなさい」



菓子売り:「ガレット、プディング、ヌガー
プレッツェル、パルフェグラッセ
ボンボンにマドレーヌ…すごい食べっぷりだ」


(曲入り)
菓子売り:「思念のナイフ
突きつけられたら後には引けない」


お嬢さん:「菓子売り!
私にここからここまで全部売りなさい!
お金は払うわ百?二百?千でも良いわ!」

菓子売り:「申し訳ありませんがお客様…
店内全て、賞味期限切れでございます」

お嬢さん:「!」

菓子売り:「こんなに丸々太ってしまって
どこかの虎のようにもう言葉も分からないでしょう
ああ失礼…女性に太ったはいけませんね
高慢な自尊心に肥えた心はとても美味しそうです」


お嬢さん:「な に」


菓子売り:「では、いただきます」

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あらすじ
何をやっても失敗ばかり、いつも二番手
他人を羨み自信を持てず
しかしいけないと思いつつも
自尊心を持つのは人の世の常であり
世が廻る為には必要不可欠な奇病でもある。
そんな人々の前には
「甘い自信」を売りつける菓子屋が現れるそうな
さあ胸を張って
尊大な羞恥心に呑まれようではないか

菓子売り:22歳 男
甘いお菓子を売ることを生業にする
それらが何でできているかは謎
訪れる客の愚痴を聞いたり
リーディングしたり、意外と面倒見の良い面を持つが
その優しさがどこまで本物かもまた謎

お嬢さん:19歳 女
姉妹の姉として生まれ
世渡り上手な妹と比べられる毎日だった。
没落貴族として一度は名誉も地位も
どん底に落ちた人生であったが
菓子売りとの出会いで一気にそれらも取り戻す。
しかし、その代償は大きかった
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遠慮して生きてきた女の子のお話です。
何か一つでもきっかけがあれば人は変われます
何事もさじ加減は大事だけれども

お借りしたBGM
DOVA-SYNDROMEから
「Gion Massive」
written by MFP様
「和風ダーク」
written by むーやん様
編集:九重なゆ

#掛け合い #声劇 #CM風声劇 #台本 #和風 #九重なゆの台本

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Comments

Comment

  • 🌙.*桜狂🌙.*2017/2/09

    一拍手o(`・ω´・+o) ドヤァ…!
    やっぱり、凄いなぁ
    やってみたいんだけどなぁ
    ( `・ω・) ウーム…

  • 六条 睡@台本屋2017/2/09

    流石九重さんですね!
    とても引き込まれる台本でした!
    お話に入り込ませる面白さと、飽きさせない場面入れ替え、九重さんの台本を読むのが密かな楽しみです(*´ω`*)