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きっと、会えるさ。

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台本の簡単なあらすじ:それは戦の世から間もなき頃。 草木の茂る山の中で幼子が一人、泣き喚いておりました。 日の光は迷子の幼子を置いて暮れゆき、月が薄らと山を見下ろしに顔を覗かせます。そんな夕暮れ時……幼子は、山から離れる事の叶わぬ土地神"涼香"と出会いました。

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セリフ振り分け:
☆:涼香
★:迷子の少年

☆「おい、小僧。そんなところで何を泣いておる」
★「ぐす……っお姉ちゃん、誰……?」
☆「儂は涼香じゃ。何じゃ、迷子か?」
★「うん……お母さん病気だから、町まで薬を貰いに行こうと、思って、それで、そしたら……そしだらッ」
☆「あぁあぁ、泣くな泣くな! 儂は幼子のあやし方なんて分からんのじゃ……! ほ、ほれ! この川で冷やした夏蜜柑じゃ! 食べてよいから泣きやまんか……!」
★「ありがどう……お姉ちゃんは、ここで何をしてるの?」
☆「儂か? 儂は……。 ……儂も、迷子じゃ」
★「えっ、そうなの……?」
☆「うむ。ずっと此処で……迎えが来るのを待っておる」
★「寂しく、ないの?」
☆「寂しいが、それももう慣れてしもうたわ……うわっ! な、何じゃ急にしがみつきおって!」
★「お姉ちゃん、可哀想だから……僕もここにいるっ」
☆「はぁ? ……ふふっ、はははは! 儂に構わんでもよい。そのような事をしたら、今度はお前の母親が寂しかろう。 ……さぁ、暇つぶしの礼じゃ。 山の下まで送ろうぞ」

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あとがき:
閲覧ありがとうございます、台本主の七梨です。
本作は声劇台本『明日もきっと』シリーズのオマケシナリオとなっております。見ての通り、本編には無くてもいい物語ですが、リクエストにお応えして、残された涼香のその後の物語を作ってみました。楽しんでいただけると幸いです。

閲覧ありがとうございました! お気軽に演じていってください!(*´ω`*)

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『明日もきっと』シリーズまとめ
http://nana-music.com/playlists/935293/

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