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明日もきっと、彼女は夏蜜柑を川辺に浮かべて待っている。

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台本の簡単なあらすじ:
山から出ることを許さずに生きてきた土地神の少女"涼香"は、今日もこの空蝉で誰かを待ち続ける。幾つかの季節を織り、夏蜜柑が実る季節が帰ってきた頃。
────夏の薫りに呼ばれるように、少年は涼香の前に姿を現した。

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セリフ振り分け:
☆:涼香(リョウカ)
★:宗近(ムネチカ)

★「よぉ、涼香」
☆「む?……!!お前、宗近か!? 暫く振りじゃの、ほれ! 隣に座れ!」
★「はいはい。よっこいせ、と」
☆「本当に久し振りじゃのお、宗近! 何年振りじゃ? ……ほれ!この川で一晩冷やした夏蜜柑(ナツ ミカン)じゃ。食うじゃろ?」
★「俺の好きなモンなんかよく覚えてたな。……うん、旨い」
☆「当然じゃ! 何せ、この儂が冷やした夏蜜柑じゃからの!」
★「ははっ。そうだな、当然だな。……なぁ、涼香」
☆「む? 何じゃ」
★「お前、俺を待ち始めてから何年経った?」
☆「十年と、ちょっとじゃな。全く……今まで何処をほっつき歩いておったのじゃ、宗近!」
★「……馬鹿野郎。もう、90年だよ」
☆「そんなに経っておったのか……まぁ、済んだことは許してやろう!こうしてお主が来……」
★「涼香。もう……俺を待たなくて、いいよ」
☆「……は?」
★「冬場の川辺は、寒いだろ」
☆「さ、寒くなどない! 大丈夫じゃ!じゃからまた……」
★「いいんだよ、もう」
☆「何でじゃ……ッ何でじゃあ!?」
★「……宗近じゃなくなっても、絶対またお前に会いに行くからよ。"宗近"の事はもう忘れてくれ。……辛かったよな。御免な」
☆「つ、辛くなんかないわい……ッう、ああ、あああああ……!!」

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あとがき:
お久しぶりです、七梨です( '꒳')
……え、初めまして? そういう方は、是非名前と作品名だけでも覚えていってくださいませ。

約半月振りの台本投稿になります。リアルが忙しすぎてハゲそうです。……いや、ハゲませんけどね?
今作の夏蜜柑のくだりをするためだけに、一作目で蜜柑をいつも準備していたという伏線を張ってみました。回りくどい。
ちなみに台本主は、夏蜜柑は特に好きでもありません((オイ

今作は『明日もきっと』シリーズの最終話台本となっております。
涼香と宗近、新汰をこれまで演じてくださった皆々様。続編を希望し、応援してくださった皆々様。三部作に渡り涼香達を愛していただき、台本主は感謝感激です。
また是非気が向いたら演じにお越しいただけると幸いです。
閲覧ありがとうございました!(*´ω`*)

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*関連台本リンク
明日もきっと、空蝉で君を待つ
http://nana-music.com/sounds/01c61cf2/

明日もきっと、この場所で君を待つ
http://nana-music.com/sounds/01c923cc/

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Comments

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  • 緒方2016/11/22

    お借りしました<(_ _)>
    このシリーズ大好きです!!(*^^*)

  • 七梨@声劇台本主2016/11/22

    >>緒方 お声掛けありがとうございます(*´ω`*)
    台本を気に入っていただけて嬉しきかな(*´∀`*)

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