歌詞 鷹の歌 中島みゆき

作詞
中島みゆき
作曲
中島みゆき
あなたは杖をついて ゆっくりと歩いてきた 見てはいけないようで 私の視線はたじろいだ あなたはとても遅く 身体を運んでいた まわりの人はみんな いたわりの手を差しのべた 鷹と呼ばれていた人が 這うように命を運ぶ 「見なさい」あなたの目が 「見なさい」私を見た 「怖れるなかれ 生きることを」鷹の目が 見つめてきた 世界は変わってゆく あなたはいつもそれの 変えてはならないことを つよく叫び続けてきた 世界は変わってゆく あなたを嘲笑いながら 私はあなたの歌を痛々しく聴き返す 灰色の翼は痩せて かすれた鳴き声をあげて 「見なさい」あなたの目が 「見なさい」私を見た 「命を超えて続くものを」鷹の目が叫んでいた あなたは停まりもせず そのまま歩いてゆく 面倒な道ばかりを あえて歩き続けてゆく 私は自分を恥じる あなたを思って恥じる ラクな道へ流れくだる 自分の安さを恥じる 鷹と呼ばれていた人が 這うように命を運ぶ 「見なさい」あなたの目が 「見なさい」私を見た 「怖れるなかれ 生きることを」鷹の目が 見つめてきた 「見なさい」あなたの目が 「見なさい」私を見た 「怖れるなかれ 生きることを」鷹の目が 見つめてきた
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