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episode.4-2

カテゴリ その他
メンバー4
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ヒヤリとした石の冷たさに目を覚ます。 薄ら寒く少しだけ湿った空気に体が震えた。 周りを見るが壁、壁、壁、空、道。 上を見上げれば憎たらしいくらいに晴れ渡る空。 「とりあえず進むしかないかな」 「そうだね」 壁に手をつき進む。 ずっと続く壁がそこが一本道であることを示していた。 「いつまで続くんだ…」 「…あ、広いところ来た」 突如として開けた場所に出た。 現れたのは少し豪奢な椅子。 そして。 『Gyuu…Gyuuuuuuuuuuuu…!!』 牛の頭と人間の体を持つ理性のない怪物、ミノタウロスがいた。 怪物が怒号を上げると同時にどこからか雷鳴が響き渡り雷光が走ったように辺りが眩しくなる。 気づけば空は暗くなり星が輝いている。 迷宮は松明で淡く光を届ける。 豪奢な椅子の上に1枚の紙が置いてあることに気づく。
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